社会のひずみ。
体に障害があり、日常的に介助が必要な高校生が、
どんな社会の課題にぶち当たっているのか。
トイレや着替え、教室間の移動などの介助が必要な子どもたちがいます。
そういった子どもたちも、小学1年生になればピカピカのランドセルを持って、友達できるかな?とワクワクドキドキしながら学校に通いたいし、どんどん学年が上がるにつれて、大人からどんどん離れて、子ども同士の世界で楽しみたいと思っています。
しかし、日常的に介助が必要であると、介助を担う人が必要不可欠です。
例えば、トイレひとつ想像しても、ずっと我慢して、授業に集中したり、友達とワイワイしたりすることなんてできるはずがないのです。
そこで、学校での障害のある児童・生徒への支援のために、
利用できる制度として「特別支援教育支援員制度」があります。
国は「特別支援教育支援員」の配置を制度化しましたが、実際は自治体ごとの教育委員会、学校などに任されており、制度の利用をするかどうか、支援員をどのように配置するかなどは学校によってばらつきがあります。
さらに、支援員が付いたとしても、人数や時間が足りなくて、毎日通うことができない子どもや、放課後の活動や課外活動ができない子どももいます。
そして、支援員に「必要な介助」を理解してもらえず、「できないのに、できるようになるのが指導だという考えで支援しない」「友達とだけで遊びたいのに、安全のために強制的に付いてくる」など、支援員との関わりで悩んでいる子どもも少なくありません。
私自身は、子ども時代は30年くらい前の話なので、当時は、校長先生に門前払いされていた時代でした。もし学校で介助員がいて、自由にトイレなどができるなら、その世代に生きる同級生たちと一緒に笑い合って、喧嘩しあって、普通に勉強したり、活動に挑戦したりしてきたと思います。
しかし、現在のように制度ができたとしても、社会で「介助(支援)」の本質が見えていない、勘違いしている人はまだまだ多いのです。
現在20代の障害当事者が声を上げて、昨年からこのプロジェクトがスタート。
次世代の障害当事者にそういう思いはさせたくない。」
社会の課題を見えるようにしていく〜【見える化】はとても大事。
4人のメンバーを中心に、1年かけて準備を進めてきました。
埋もれていた生きづらさの声をひろい、
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