プラスな日常

車椅子の私が飛行機に乗るときの心がまえ

みなさん、こんにちは。前回に引き続き、東京の旅について書きたいと思います。前回の記事に、かなっぺさんが「札幌の地下鉄でさえパニックになります。」というコメントをくださいました。私も以前は、駅員さんにスロープをお願いするだけでも、心臓がドキドキして、声がうわずっていました。たとえ、慣れていたとしても、介助者や友人と一緒に歩いていると、スロープを頼んでいるのは私なのに、私の声を無視して「付き添いの人」にだけ目を合わせて話をされることも多いので、交通機関を使うときはストレスが溜まります。

交通機関の中で一番気を遣うのは、「飛行機」。飛行機に乗るときは、自分の車椅子を機内の持っていくことはできません。基本的に、自分の車椅子をカウンターで預け、空港の車椅子に乗り移って、機内へ移動します。空港の車椅子は、機内の廊下の幅までコンパクトにでき、座席に横付けにして乗り移るのです。

今回はスカイマークを使いました。いつもはANAを利用しますが、予約するのが遅くなってしまい、チケットの金額が高くなっていたので、少し安かったスカイマークへ変更しました。ホームページを見ると、LCC(格安航空)のバニラエア、ピーチ、ジェットスターなども車椅子対応しています。航空会社選びの時は、価格の安さを重視して座席の幅の狭さや硬さを少し我慢するならLCCを、車椅子を預けるときに安心したい、機内では体を楽にして座っていたい、飲み物を無料で飲みたい(ANAのコンソメスープが好き)場合は大手の会社を選ぶと良いと思います。

個人的にですが、スカイマークは、LCCと大手の航空会社の利点を持っている中間くらいのレベルだと思います。比較的に価格は安いし、基本的に無料の飲み物はありません。でも、意外にも座席は座りやすく、アテンダントの車椅子の対応もすごく良かったです。

さて、車椅子の私が飛行機に乗るときに、心構えをしていることは、「指示を的確にすること」です。してほしいこと、してほしくないことは、ハッキリと言います。

例えば、

・預ける部品は何個か、どこの部分か(私は、車椅子と、クッションと、ヘッドレストと、バッテリー)

・車椅子はどこを折りたためるか(私の車椅子は、背もたれだけ倒れます。たためるところは全てたたみ、少しでもいいから小さくなるといいです。)

・プチプチのクッション材で包んでほしいところはどこか(私は、コントローラー、電動のバッテリー、バッテリーを装着する器のところ、ヘッドレスト全体)

・車椅子を手動に切り替えるレバーや、ブレーキはどこか(必ずやり方を伝えて、職員に一度やってもらうと確実です。)

・車椅子の長さ・幅・高さをあらかじめ測っておき、メモを常に持っておく(予約の段階で聞かれます。)

・手伝ってほしいことを伝える(座席に移るときに、上下の体を二人で持って移動させてください。膝裏と、わき下を持ってください。もっとガッチリと支えてください、など)

※付き添いの人がいても、車椅子からの移動は手伝ってくれることの方が多いです。また、荷物検査のときに、付き添いの人も自身の荷物があるので、一緒に手伝うのが難しい場合は、職員に車椅子を押してもらえないか、カウンターであらかじめ伝えましょう。

最初の受付のときは、車椅子のことを伝えたり、荷物を預けたりと心が忙しいのですが、飛行機に乗ってしまえば、ホッとします。スカイマークでは、何も食べ物が出てこないと思っていましたが、今回はキットカットとネスカフェのコーヒーを無料提供されました。大したことないことですが、驚きと嬉しさで記念に写真を撮ってしまいました!

かなっぺさんの表現をお借りして、「介助者はいるけれど、ひとり旅」。

航空会社は、基本的に、介助が必要な人は付き添いがいることを求めていますが、介助者がいても手伝ってくれますし、一人で乗車して手伝ってもらうこともできると思います。

昨年アメリカに向かう時の、新千歳空港から羽田への移動。空港のスタッフさんが押してくださいます。航空会社の車椅子です。

 

介助者も旅の疲れや長時間介助で疲れていますし、とてもありがたい対応です。

本当にひとり旅をする場合は、基本は自己責任であることを頭の隅に置いておきますが、頼みたいことや、どうやったらいいのかを伝えれば、大抵の場合はどの方も対応してくださいます。

三田駅での乗り換えで。エスカレーターがスイッチで車椅子仕様に変わります。

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