社会福祉士

小学6年生たちが「ふくし」について考えた

「百聞は一見にしかず」。障害者の生活について知らない方がまだまだいると思いますが、テレビやYoutube、SNS、教科書などで見たり聞いたりしても、最終的には実際に会うことで、生の声としてリアルに知ることができます。

新型コロナウイルス が広まってから、残念なことに、小学校や中・高等学校、専門学校、大学等に直接行って、学生の前で講演活動ができなくなってしまいました。

自宅の中を片付けしていたら、2017年に小学校で講演をした後の生徒たちの感想が見つかり、若い時から障害のある人の話を聞くことはかなり重要だと改めて思ったのです。

講演の対象は幌西小学校6年生の生徒たちです。私が相談員をやっていた時に、「福祉の仕事」についてお話ししました。いろいろなお仕事をしている人の話を聞くというテーマで、職業を考えるための授業でした。

私の講演内容です。

お話を聞いた生徒さんの感想を紹介します。もう3年も経ったので、来年は高校生になっているんだな。今頃、元気でいるでしょうか。

若い人の感想は本当にわかりやすく、自分ごとのように考えてくれていることがわかります。私の伝えたことがきちんと伝わっているのだなと、自分の頭でしっかり考えてくれたのだなと思いました。

そのような感想を読んでいくと、私は元気が出てきました。ここで聞いた話が少しでも生徒さんに残り、仕事に生かして、誰かの役に立ってほしいないと思います。そして、自信をつけていってほしいです。

以下、生徒さんの感想です。本当にありがとうございました。

(お名前はイニシャルです。読み方が間違っている場合は若干違ったイニシャルをつけているかもしれません。ご本人がもし見られることがあれば、内容を読んで思い出してください!)

RSさん
今日、ふくしの仕事について色々知れて良かったです。今日の話を聞いて、障害のある人もサポートをすれば、ふつうの人と、同じようになれる事がよくわかりました。歩けない人が車イスを使うのと、目が悪い人がメガネを使うのが同じなのは確かにそうだなと思いました。

YEさん
今まで、福祉ってなんぞや?って感じでわからなかったのですが、今回で福祉のことをよく知れたし、障害についてもくわしく知れたので、かなりいい勉強になりました。

MYさん
私は「福祉=高齢者の介護」としか思っていませんでした。私は、登り口さんの話を聞いて、福祉の相談とは、たくさんの知恵やアイディアで障害があっても「その人らしく」生活をしていくことができるということを知りました。そして、「あきらめない心。」を持つことが大切とわかりました。

YSさん
福祉の仕事とだれもがハッピーになれる社会をつくることをもとに説明されていてとてもわかりやすかったです。一番心に残った所は、「ハッピーじゃない状況は自分ひとりだけの力ではどうやっても『自分らしく』生活することが難しい状態」という所でした。

YYさん
福祉の仕事は、みんな同じ人間だからみんな平等になるようにする仕事なのかなということを学びました。誰かができないことを、自分のできることでサポートすることは、身近な人にでもできるので、そうやって生きていきたいです。

TIさん
福祉=幸せという事をわかりました。心がけでのぞんでいる事を意識してやる事は、ぼくも大切だと思いました。この学習で、相談員は、すごく大切な仕事だとわかりました。

TMさん
相談員という仕事は、自分が思っている以上にはばの広い仕事だなと思いました。それから自分の価値観で考えないで、相手の事を考えることを心がけているということが一番心に残りました。

YKさん
障害を見ると、「大変そうだな」といつも思っていました。でも、「その人らしく」生きることをお手伝いする、ふくしの仕事はとても良いと思いました。また、誰かができないことを自分のできることでサポートすることには、やりがいがあると思いました。

YSさん
登り口さんは歩くことができなくて大変な思いをしてきたと思います。私は、障害がなくて、段差もふつうに平気ですが、段差が不便なものだと思いました。最近は、スロープなどに変わっているのも気付きました。Welfare=幸せ=よりよく生きる 大事にしていきたいです。

MSさん
私の夢は「アナウンサーになって、障害のある人もない人も楽しめたり、情報を取り入れたりできるようなテレビを作ること」です。私の祖母がヘルパーさんを使って生活しています。やはり一人ではなかなかできないみたいで、とても相談員は必要だと考えています。私は24時間テレビを見て、アナウンサーになろうと思いました。そんな時に、障害を持っている方の頑張っている姿に感動しました。登り口さんが言うように、アイディアで解決されると思うので、これからもアイディアとこの話をもとに、もっともっと夢を実現させようと思います。

TTさん
ますます相談員になりたいという気持ちが高まっていきました。ぼくが質問したことにも具体的に教えてくださり、本当にありがとうございました。

MSさん
相談員という仕事は、色々なサービスを教えている(情報提供)ことは初耳で、とても良い学習になりました。福祉の考え方は、福祉の人だけでなく他の仕事にもすごく役に立っていることにすごく感動しました。ぼくも将来、福祉の仕事を自分の仕事に生かして、札幌の環境をよりよくしてより住みやすくしたいと思いました。福祉という必要不可欠な仕事について教えてくれました。

AKさん
ぼくの夢は「建築士」だから、障害のある人に優しいデザインで設計ができればいいと思いました。一番心に残った言葉は「誰かができないことを、自分のできることでサポートすればいい」という言葉です。自分の夢にもあてはまる言葉なので、心に入れておきたいです。

YMさん
福祉の仕事についてくわしく知らなかったので、知れてよかったです。人を助けるというのは、みんなができることではありません。話し合い、助けることができるのはそんけいします。福祉を英語にしてWelfareになり、意味が幸せ、よりよく生きるという意味だったのが、かっこいいですね。人をたよってもいい、とか話してくれてうれしい、などの考え方がよいと思います。

MEさん
その人のための『手段』や『サービス』、『サポート』などについて知れたので良かったです。相手のことを考えている仕事なんだなと思いました。「『ハッピー』になれる方法を社会に広げる」という文が、すごくいいなと思いました。登り口さんの経験も、もし自分もそうだったら、そうだな〜と思いました。

RNさん
相談員の仕事は、人の気持ちをよくわかっていないとできないので大変だなと思いました、あと、障害の人は、生活でも色々な事で困ると思うから、がんばってほしいです。

FSさん
登り口さん 車イスでも、人になるためのお手伝いをがんばってください。色々な人がいるけど、アイディアでかんきょうを作ることで、かいけつできることが多いことがわかりました。

SMさん
福祉とは何か、相談員とは何かということがとても良くわかり、「だれかができないことを自分のできることでサポートする」やあきらめないことの大切さなどを、これから中学生や高校に行く時に、この言葉を胸に生活していきたいです。私が目指す仕事にも通じることがたくさんあったので、より将来が楽しみになりました!

YTさん
ぼくは今まで福祉がどのような仕事か全く知らなかったので、とても役に立ちました。周りと比べてしまうことは、自分にもあるので、今日、自分もサポートしてもらったように思えました。

KOさん
今まで「福祉」という言葉は聞いたことがあったけれど、よくわかりませんでした。しかし、登り口さんに教えていただき、福祉とはどんな人でも幸せにできることなんだ、とわかりました。

RSさん
私は「福祉」ってどんな仕事なのかな?と思っていましたが、よくわかりました。登り口さんの「誰かが『できないこと』は『自分のできること』でサポートする」という言葉が心にひびきました!「福祉ってすごいいいことなんだ」と改めて思えました。

TTさん
福祉って難しいと思っていたけど、その倍難しいと思います。それに、登り口さんがいないとたくさんの人が困ると思うし、ちゃんと生活できなくなる人がいると思います。

IKさん
障害者のサポート・相談の仕事について、私は、この仕事がないと、障害者の人たちは、毎日困る生活を送ることになるし、ベビーシッターの仕事がないと赤ちゃんをあずけることもできなくなってしまうので、サポートの仕事はとても大切だと思いました。

SYさん
相談員の仕事がよくわかって、すごくかっこいいなと思いました!

YAさん
障害者のために、考えたり、工夫することで、考えが変わるということを心がけたいです。

ATさん
だれもがHAPPYになれる方法を社会に広げられるようにがんばってください。教えてくださったことは、これから生かします。

RUさん
車イスの人には、段差が物理的なバリアになると知って大変だと思いました。これからは困っている人には助けてあげたいです。あと、福祉の意味が幸せ、よりよく生きることだと初めて聞いておどろきました。

SSさん
聞く前は「ふくし」の仕事の事がよくわからなかったけど、登り口さんの話を聞いて、障がい者のサポートをする仕事というのがわかりました。

YIさん
自分が知らないことだらけで、とても勉強になりました。今回の学習で、「福祉の仕事とは大変、でも成功するととても嬉しい」ということがわかりました。「障がいがある人でも同じ人間だ」ということを忘れないようにしておきたいです。

RTさん
いつもはあまり福祉のことを考えたりすることはありませんでしたが、今回のお話を聞いて、少し福祉のことを調べてくわしくなってみたいと思いました。

TYさん
あまり知らない「ふくし」のことでした。子育てやお金の管理などが大変な人の相談が多いということでした。僕も相談したいことがあれば、登り口さんに相談したいです。

MKさん
「福祉」がとても身近に感じられました。私は父が目が不自由なので「福祉」はよく聞くのですが、父もHappyにくらせていると思うので、やはり福祉は大事だと感じました。

SMさん
今回、福祉でやっているサービスやサポートのことなど勉強になりました。子どもから大人まで、いろいろなサービスをしていることがわかりました。

TEさん
登り口様のお話を聞いて自分もあきらめない気持ちがつきました。それとぼくの夢は「トラベルコーディネーター」旅行会社につとめることです。お話に出てきた障害のあるかたが楽しくできる旅、これをぼくはめざそうと思います。

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