『ウンチを出して「車いす」を脱ぐ』を書いてから、1年が経ちます。
こんなに書くことに夢中になったのは久しぶりでした。
今年は、なんと、初めて文学フリマ大阪12に参加しました!
初参加で、いきなり出店側。
今まではSNSやブログなどを通じて直接ご連絡をいただいてお送りしたり、小さな本屋さんに置いていただいたりして、私の「うんち本」をみなさまに知っていただいていました。
今回は、初めて、一般の方々へのお披露目のチャンスとなりました。
しかも、同じく脳性麻痺で、私の後輩のKEIKOさんも北海道から大阪にきて、出店者として参加してくれて、この日のために書いたKEIKOさんの本も、文学フリマで初披露。私のことだけじゃないから、もっと特別な日になりましたね。
当日は、一般来場よりも早く準備をしに会場へ。自分のブースの机の上に、『ウンチを出して「車いす」を脱ぐ』を目につきやすいように配置したり、チラシを立てて飾ったりとやっていたら、続々と出店者が到着して、本立てやポスター建てなどあらゆる小道具を駆使して準備をされている姿に感動。761のブースと1100名ほどの出店者が、どんどん「私のおすすめ文学ゾーン」という名の陣地を作り上げていく。ここからすでに熱気が立ち込めてきました。12時から17時の5時間、来場者が自由に出入りできる時間です。
そこからは、人、人、人の波が途絶えません。
こんな700以上のブースから本を選ぶのってめちゃくちゃ大変なんですが、面白いことに、いきなり来て「1冊ください」と迷わず来た方もいたし、ブースに積み上げている本を手に取って少し読んだ後に買ってくださる方もいたり、隣や近所のブースの方が「読んでもいいですか」と声をかけてくださった末に「買ってもいいですか」と言ってくださったり……。
私のブースを横切る人たちも、ちらっと見てくださったりもしていて、その中でも、やっぱり立ち止まってみようと途中で足を止める方もいらして、その時はチラシを渡しつつ「中を開いてみてもいいですよ」と声をかけることもありました。
中を開いて見てもらったら、8割の方は買ってくださるのは、
正直びっくりしました。
時々、「ヘルパーやってます」「学校の先生で働いていて特別支援教育に携わっています」とか、「脳性麻痺の方を知っていて……」とか、話が始まって立ち話をしたり、車いすユーザーの方とヘルパー生活について話したりと、近しい状況の方も来てくださいました。
結局、会場への来場者は、3700人越えだったそうです。プラス出店者で4800人以上。こんなに人の多い場所にいたのは何年ぶりでしょうか。13時、14時、15時、16時と時間が進んでも、次から次へと新しい来場者が来たり、最初から来ている人がゆっくり回っていたりして、熱気は弱まることなく。
実は、文学フリマの運営スタッフはボランティアの方で成り立っているようなのですが、準備がとても丁寧で、申請時から車いす関係の問い合わせも親切だし、ブースの席も考慮してくださったりしました。初めてでも安心して臨めました!
そして、肝心の売れ行きは、
私は5冊売れたら良しとしようと小心者でしたが、
30冊持っていたところ、残ったのが9冊でした!(こんなに!)
1日でたくさんの人に目を止めてくださるなんて、SNSや本屋さんでは実現できないことです。そして、近隣のブースさんなどの本も買ったり、「私、初めてなんです」「あ、私もなんです」などと会話したり、「学校の先生を一度やめて、また戻ってきたんですけど、これは、その間に書いたものなんです」と書いた経緯の話を聞いたり……。
表現する人が一斉に集まっている、この場が、この場自体が、
とっても居心地が良かったです。
出店者の空気がみんなほとんど同じだったように思ったからかな。
同じように、書くときに苦労してきたからこそ、分かり合える気持ち。
最初のページを読んだだけで「おもしろそう」という直感で買ってくれる勢い。
私も隣のブースで売っていた本がほしいと、即決で頼んだんですが、
「読まなくていいんですか?」と驚かれて、
あ、なんで私は即決したんだろうと思い返すと、
Freeペーパーを読んだからでもありますが、人柄がすごく良かったからでもありました。
私が購入したのは3冊くらいですが、Freeペーパーもたくさんあって、
終わったあとも、手に入れた読み物を読みながら、余韻に浸ったのでした。
(写真に載せていない本もあるので、またご紹介します。)

#文学フリマ #文学フリマ大阪 #文学フリマ大阪12
こんにちは!文学フリマ大阪お疲れ様でした。大盛況で良かったですね。ようやく本読み終わりました。面白かったです。うちの娘は今年二十歳になりました。置かれる環境があまりにも違って逆に勉強になりました。全介助の娘の人生はまだ始まったばかりなんだなー、と気長に待とうと思えました。
今回は出店していませんでしたが、次の京都、それから来年インテックス大阪では出店していると思います。またお会いできるといいですね。
あたり前田のクラッカーのおばちゃんでした(笑)
こんにちは。コメントいただきありがとうございました。お返事が遅くなって申し訳ありませんでした!
あたり前田のクラッカーとてもおいしかったです。たこ焼き味も珍しかったですね。ほんとにほんとに美味しくて、いろいろインターネットで調べちゃいました。
娘さんは20歳なんですね。お互いに置かれている環境は違いますが、いつも周りの雰囲気や人たちに影響されて、そして娘さんのほうもきっと反応しながら生きていると思います。まだまだ始まったばかりだと思うと、これからどんなことが起こるのか楽しみになりますよね。もちろん心配なこともたくさんあるかと思いますが、人生は1度切り。 どうせなら楽しいことをしたいものです。ぜひぜひ次回は出店されてください。私も頑張りたいと思いました。本当にコメントありがとうございます。
みちこ
お元気そうで何より。
文学フリマなんて初めて聞いた。
たのしそー。
札幌でもあるのかな・・・。
あたくす、今年の目標で本を読むというのあります。
でも、忙しさに忙殺されているところがあって・・・。
きっかけを探しています。
読み切るかどうかは、私しだいですけど(笑)
ぜひ、倫子のおすすめ本はある?
町内会のおじいさんに、すすめられた本は楽しかったな
人に本を勧められる本って、その人の一部を知れるようで楽しい。
レコードとかもいっしょだけど。
良いよね。
デジタルではなくて、アナログであることがと自分の趣味に合う気がしています。
最近、後輩の居酒屋で出会ったレコード屋さんたちの店に行くのが楽しいよ。
ふぢさん
札幌でも文学フリマあるよ。
本は忙しいと読むのが大変ですよね。
でも、一日5分だけでも読むといいですよ。
私はカバンに本を忍ばせて、ちょっとした待機時間などで読んでいます。
おすすめ本は、どんなのを読みたいかによりますね。
最近は、くどうれいんさんのエッセイを読んでいます。