生きる

学びの主役は自分なのだ

最近、外出をしていると肌寒さを感じてきた。もうすぐ待ったなしで秋がくる。

先日、東京の大学から学生さんが、「ケアを受ける・ケアをする」とはどういうことなのかについて考えるために、障害者から話を聞きたいと訪れてきた。以前に私が東京に行った際にお会いした野澤先生の学生さんだ。野澤先生とともに4名の学生さんが手弁当でいらっしゃった。今回は大学から旅費が出ない中で、どの学生さんも、広い視点から社会を学んでいきたいと思い、札幌で活躍してきた当事者のところへ精力的に学びに来た。私は、札幌いちご会の小山内美智子さんに同行して、障害者として受けてきた差別や、介助が通学や通勤などには使えないと言う問題について話をした。

私は、学生さんとお話しするときに、学生さん自身は何を学びたいのかを知りたくなる。学生さんの中には、自閉症の人に関心がある、教育の段階から障害と健常の子どもが分けられていることに疑問を持った、と具体的な関心ごとがある人もいれば、まだ何をしたらいいのかわからないと言う人もいる。したいことがわからないことに気づく、とにかく社会の問題を知りたいと改めて思うことだけでも重要だと思う。野澤先生は、非常勤講師のため学生との接点はほとんどないそうだが、今回の研修で学生の主体的な学びに驚いたと話していた。実際に、「子どもの頃に差別を感じていた時代と、今の時代を比べて、良くなったと思いますか?」「今後の社会の課題は何ですか?」など大切な質問をしてくれた。

良くなったところもあれば、変わらないところもある。

今後も、自宅での最低限の生活だけでなく、仕事や学校、結婚して夫婦で暮らすようになっても、必要なケアを受けられるようにしていかないとならない。

小山内さんが学生さんに「札幌は過ごしやすいところだから、ぜひ札幌で働いてちょうだい。」と猛烈にアピールをしていた。先輩に学ぶことはまだまだある。

 

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