ありがたくも先々週から、3回ほど講演の機会をいただいた。秋から冬にかけてはなぜか講演会が多いような気がする。毎年ご依頼いただいている方、初めてご依頼いただいた方、改めてありがとうございます。
今回は、北海道手をつなぐ育成会のピアカウンセリング研修事業で、知的障害のある方々へのピアカウンセリングについて教えてほしいというご依頼をいただいた。
ピアカウンセリングとは?(コトバンクのリンクはこちら)
同じような立場・境遇にある人同士が、対等な立場で悩みや不安を話し、共感的に聞き合いながら、解決策を見出していくこと。(デジタル大辞泉の解説を引用)
今回の講演の場合は、「知的障害」を持っているゆえに、社会から被る問題をどう対応していけばいいのかを、お互いに様々な感情や考えを共有・共感しながら、解決策を見いだしていきたいと考えている方への研修だった。
ピアとしての助け合いはとてつもなく大切である一方で、一番難しいなと感じる。私のような同じ脳性麻痺という障害を持っていたとしても、他の人の生活や大切にしたいことなどは全然違うからだ。もし、同じ障害の先輩が言っていることが自分に合っていなかったら、返って不安になることもある。
例えば、子育てをしているお母さんやお父さんの助け合いのグループがあるとしたら、そこの人たちを見て、子育てをしていてキラキラ輝いているところしか見えなかったら、「自分には遠いことだな、できないな」と思ってしまうこともあるのではないか。でも、そこに至るまでのプロセスや、実は今も大変なことがあること、状況は変わらないけれど、考え方を変えたら楽になったなど、色々な話をいつでも自由に、いつでも抜けたり入ったりできるピアの助け合いグループが世の中には必要だと思う。
内容をブログで整理していくので、まずはラジオをお聞きください。