みなさん、こんにちは。2018年も残りわずかとなりました。今年は、様々な人の影響を受けながら、何百回と自分のこれからの生活のことを考えた一年でした。一度考え出すと、自分の答えが出るまで、周りの人に話さない癖があるので、よくわからないな〜と思った方もたくさんいたかなと思います。24時間365日のほとんどをアシスタント(ヘルパーさん)と過ごし、そのほかは友人や職場の仲間と過ごしているため、自分が本当に感じていることが周りとの話で見えなくなるのが怖かったんだろうなと思います。
アメリカに行ってから初めて、紙パンツを履いて一人で旅をすることを覚えました。日本に帰ってきてからも、出かけたいタイミングで自宅の玄関を開けて、「今日は喫茶店で本を読んで、気が向いたら映画でも見に行こうか」と心を躍らせながらマンションを出て、電動車椅子を走らせていったことがあります。一緒にアメリカに行ってくださったアシスタントのUmiさんは「自分だけの時間を作ることは、自己形成をする上で必要なことだと思う。そういう時間がないと、気持ちが分裂してしまうよ。」と、アメリカで私に紙パンツを履かせている時に話してくださいました。嬉しすぎて涙が出ました。

他にも一緒にアメリカへついてくださったアシスタントは、紙パンツを履かせるという行為に少し戸惑ったかもしれませんが、嬉しそうに出かける私に「いってらっしゃい」と見送ってくれたこともよく覚えています。

本当は、必要な時間に介助が受けられて、好きな時間に一人になれて、好きな人と一緒にいたい時は二人っきりにしてほしい。紙パンツを何日も履いた生活をしていると、膀胱が痛くなり、脱水症状も起きてしまうので、好きな時にトイレに行きたい。
介助が保障されていれば、自宅や職場で仕事ができる人は多くいます。
介助が保障されていれば、体調が悪くなった時、仕事を休んで体や心をいたわりたい時に、自宅でゆっくり休むこともできます。
そのためには、行政が保障する介助時間数はもっと必要で、多くの人がアシスタントになってほしいと思っています。
今年もお世話になりました。
みなさま、良いお年を。
