つぶやき

初めてのアフリカの結婚祝いパーティ

先日、私のヘルパーの一人であるアフリカ・ザンビアのJさんの結婚祝いパーティだった。同じくヘルパーでアフリカ・タンザニアのAさんに、「Jさんには内緒で、サプライズでMichikoも来ませんか?」とお誘いをいただいた。パーティの日の日中は、ちょうどJさんが私のケアに入っていて、その夜にパーティに参加することになっていたが、約束通り内緒にして、ザンビアへ一時帰国するJさんに「あなたがいなくてさみしいわ、また会えるのを楽しみにしているわ。」と言って別れた。

初めてアフリカの結婚祝いパーティに参加するのでドキドキした。緊張しすぎて、ドレスコードだったジーパンと黒の洋服を着るのを忘れてしまった。でも、パーティ会場である他のアフリカ人のお宅に着いたら、「ヘアラップをするね。」と鮮やかな色の布を頭に包んでくれた。

みんな手持ちのカラフルな布やバンダナ、ヘアバンドをつけて、続々とやってきた。Aさんから「アフリカンタイムだから、5時半集合でも6時くらいに来るのが普通なの。」と教えてくれたが、以外にもJさんも早く来て、「みちこ〜、居たの??さっきグッバイって言ったじゃない!?」と驚いてくれた。結局、15人くらい集まって来て、ザンビア、タンザニア以外に、ナイジェリア、マラウイ、コンゴなど色々な国の人たちが来ていた。

実は、全員が女性で、みんなで食事をする前にお祈りをし、その後は全員の自己紹介とJさんへのメッセージ、そして結婚について、みんなで輪になって座って話をした。一番素敵だと思ったことが、「結婚とは何か、または、これは結婚ではないことは何か?What is marrege, or what is not marrege?」というお題で話をしたことだった。結婚とはrelationship(信頼のもとの関係)だとか、結婚と言えないのは依存だとか、いつまでも友人のようなお互いに信頼する関係だとか、それぞれ想い想いのことを話し、Jさんに言葉を届けると同時に、結婚している人もしていない人も、結婚の意味を再確認しているようでもあった。私は、結婚はできることのシェア(共有)であって、影響し合うものだと思う。結婚とは言えないことは、お互いの人生を同じものと勘違いすることだと思った。

みんなで語り合った後は、料理やお菓子を食べて自由に時間を過ごした。「アフリカのパーティはNoisyじゃない?(うるさくない?)」と聞かれ、何でだろうと思ったが、その理由は、ある程度食べてから、アフリカンミュージックに合わせてダンスをするからだということがわかった。アフリカといっても大陸の名前であって、それぞれの国で文化があると聞いていた。ダンスも見ていてとても楽しくて、国が違うとお尻の振り方や、足の運び方、手の動き方が違っていて楽しかった。私は案の定、真似はできないが、音楽に合わせて体を振っていたら、「今度はみちこの番よ!」と指名されて、楽しく踊っていたら、他の人も、みんなそれぞれの踊り方でぐるぐる回っていた。

私は、アフリカの料理の味付けが大好きだ。全ての種類を食べていないのでわからないが、辛いのが主ではなく、香りや味を引き立たせるのだと思う。野菜やお肉がとてもマイルドな味に包まれていて、優しい料理だと思った。

他の国のことだと、勝手にイメージをしがちであるが、どこの国でも積極的な人もいれば、シャイな人もいて、優しい人や強気な人もいるのだと思う。アフリカ人だからといって、みんな背が高いとか走っているとかではない。私は、そういうイメージを持たない(逆に知らなすぎのこともあるが)ようにしているので、とにかく楽しかったな〜で終わってしまうのだ。それでいいのだと思う。

アフリカでは、お祝い事には、その祝われる主役の人を知らなくても参加できるのが、文化らしい。結婚式や出産祝い、お葬式でさえも、友人の家族、隣の家の家族、その家族のさらに兄妹などの祝い事にも参加する。なので、何十人、百何十人?来るかは、当日にならないとわからないそうだ。

あと、結婚式前の祝いのパーティは、お嫁さん、旦那さんそれぞれで友人と行い、独身最後の友人とのパーティを楽しむそうだ。そこで、結婚とは何かを考えたり、友人からメッセージを送ったりすることは素敵だと思った。

全く知らない文化を経験すると、本当に楽しい。

日本人は私ともう一人だけだったので、「私が来て良かったの?」と思っていたが、ただただ楽しんだので、そんな不安も吹っ飛んでいったようだ。

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