最近、友人から誘われることが多い私。普段は一人で部屋にこもって、一人ライフを楽しんでいるので、友人を誘うという行為すらも忘れてしまう。この前、友人から「結婚するのでパートナーを紹介したい」と連絡が来た。10年くらい前に同じ職場で働いてから、別の職場になってからも付き合いのある友人だ。彼は、同じ年代で、福祉の職場を良くしていきたいと福祉で働く人たちを応援する事業を立ち上げた。

「いつもの店で!」と短いやり取りで済む友人関係は、大切なものである。パートナーさんは、きれいで可愛らしい方で彼との相性も良さそうだ。お互いのご両親にも挨拶を済ませたので、私に挨拶をしたいと言った彼の言葉に、わ〜ありがとう…うん?え?私は親戚のおばさんか?と一瞬驚いたが、大切な友人として感謝しておこう。
日常生活で介助が必要であるほど、ヘルパーさんとの関わりだけで終わってしまいがちになる。何人ものヘルパーさんが毎日のように来ることの疲れや、ヘルパーさんがいないときこそ一人でいたいという思いがわき出てくる。ヘルパーさんがいない間に友人と会うスケジュールを立てようとしただけで、時間や労力がかかってしまうこともある。
「障害者はなかなか外に出たがらない」と思われることもあるが、それぞれいろいろな事情があれど、日常生活を送るだけでエネルギーを使っている場合が多いと思う。もっと、「遊ぼう!」「Ok。いつにする?」とリズミカルに予定を立てたいものである。
いつの間にか、自分が友人の結婚を認めるおばさんのような立場に君臨した(上がった)ことを嬉しくもあり、考え深いものがある。
人生は、いろいろな関係性を作ってこそ、豊かになっていく。私は、「友人の数よりは、その質が大切だ」と言い聞かせながら、再び部屋に引きこもるのである。