今日は初夏のように暖かい。暖かいと外に出たくなることもあれば、部屋にいて窓を開けて昼寝をしたいと思うこともある。暖かいって良いこと。
皆さんは、映画「道草」をご存知だろうか。知的障害と言われている人々がヘルパーを利用しながら生活をしているドキュメンタリー映画である。地下鉄やJRなどで独り言を言ったり、飛び跳ねたり、何度も車内を往復したりする人を見かけたことがあるのではないか。何気なく座った席の隣がその人だったこともあるかもしれない。なんだかよくわからないので、違う席に行こうと移動した人もいるかもしれない。私は、その人がたくさん跳ねたり、動いていたりしたら、車いすにぶつかったらお互いにびっくりするので、避けようとすることがある。
その人にとっては、電車の音や揺れが刺激的だったり、人が多くいて落ち着かない気持ちを紛らわしたり、嬉しさを表現したり、様々な事情があると思う。比べることはできないかもしれないが、私たちも、手持ち無沙汰な状況を携帯電話で紛らわしたり、音楽をイヤフォンで大音量で聴いたり、マスクをしたりするなど、それぞれがその場に心地良く居られるように工夫をしているといると思う。なんかそれに似ている気がする。

12月にも札幌で上映会が行われる。関心のある方はウェブサイトもご覧ください(映画『道草』公式サイト)。
ある主人公の方が、帰り道に(行きもか(笑))マンホールを踏みながら歩いている姿を見ると、道草って良いなと思う。アンケートに書いた感想を覚えておけば良かったが、確か「日常生活の中で、喜怒哀楽をその人のタイミングで感じ、発信した時に誰かと共有できるその瞬間を味わえるのが生きること」と書いた気がする。
映画の紹介にはならなかったが、映画を見た方が確実で早いので、ぜひふらっと寄ってみてほしい。