つぶやき

わけのわからない自分の日記

久しぶりに絵を描いてみた。机の上の転がっていた古紙を引っ張り出し、なんとなく描いてみる。8月14日に書いた日記を久々に見たら、自分の書いていた内容がさっぱりわからず、フリーズした。その内容は、兄に借りた本の感想である。その本の題名は「1日ひとつだけ、強くなる。 世界一プロ・ゲーマーの勝ち続ける64の流儀(梅原大吾 著)」だ。

以下、日記のコピー。

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兄から借りた本を2日で読みきった。その本のタイトルは、「1日ひとつだけ、強くなる。」だ。兄は、この本を2回は読む価値があると話した。私はその本をすぐに帰りたいと思ったが、少しためらってまた今度借りると言ってしまった。それに対し兄は、今度はないなと話した。読みたいならすぐ決断しろと言う意味だろう。

この本から、私の生き方のヒントをもらった気がする。一つ一つ着実に、その時々に応じて、視点を変えて対応していく。私の私生活そのものが、人の入れ替わりとそれに常に対応していかなければならない試合のようなものなのかもしれない。作者はプロゲーマーであり、一つ一つのゲームの大会に人生に通じるようなヒントを得ていた。

私は、社会の差別や人々の理不尽さと戦ってきたのかもしれないと思った。自分の人生に多くの人が絡む以上、そのそれぞれの人たちがどのようなことを考え、どのように私と関わろうとしてくるのかを、経験に基づいて読んでいきながら、自分の内面に落とし込んで消化していく。その経験にこだわっている時、うまくいかなさが生じてしまう。そのこだわりは、どんな根拠があるのだろうかということを考えたことがない。根拠について考えれば、こだわりを持つことに不安を感じることもないし、その時々でこだわりを横に置くということも苦ではなくなるだろう。むしろ、新しい視野を取り込んだ爽快感が生まれるかもしれない。そう思うと、なんだか自分の生活も楽になれそうな気がした。

今日は実家の後片付けも行い、疲れてしまった。9時半に寝ようかとも思ったけれど、寝ないで本を読んで心から良かったと思う。今日はぐっすり寝られそうだ。

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以上、終わり。

この日記は、本を2回読み終わった直後に書いたものだから、その時の率直な感想だった。それを1ヶ月後に読んだ私は、「はて?なんのことだろう?」と解読するのに時間がかかってしまった。

私は最近はゲームをやっていないので、プロ・ゲーマーの世界は全く知らなかった。でも、私は昔からプロセスゲームなどの格闘技が好きだったので、決まったルールのもとで容赦なく戦うことには関心がある。その戦いのために、ゲームのルールを熟知し、自分の戦いの態勢を整えて、予測できないことが起こってもブレずに戦う精神力が好きだ。そのため、私はこの本を面白いと思った。

自分の生活に置き換えると、みんなと同じスタートラインに乗っかることもできなかった。例えば、みんなが普通に入学できるはずの小学校に「お願い」をして入れさせてもらうしかなかったり、就職したいと思ったら「自分が障害を持っていて不利でも、それを上回る能力がある」と訴えるしか手がなかったりした。

私の「視点」は、健常者と同じように生きるには強くあるしかないという考えだった。しかし、その視点だけでいると、息苦しい時もあったり、誰かに対して「なんできちんとしないんだ」とイライラしてしまったりする。小学校へ入る時には、確かに気持ちを強くしないとやっていけなかったが、今は「むしろ、気持ちが強くない方が生きやすい」ことを知っている。そう思えるようになったのは、大人になって世界を広げてから、異なる生き方をしている人と出会ってきたからだ。

「色々な視点を吸収して、臨機応変に人や環境と会話をすること」が重要ではないかと思う。私の自宅には、色々な背景を持つヘルパーさんが、交代交代で毎日、毎月、毎年来ている。社会には、色々な悔しいことがたくさんある。健康な人ほど身体や精神を駆使して働かなければならないと我慢している人もいて、「障害者は楽でいいよね。」「要望ばかり言ってわがままじゃないの。」と言ってくる人もいる。私も相手も感情のある生き物だから、たまにどうしていいかわからない時がある。

作者である梅原さんは、ゲームに勝ち続けるために、一つ一つの場面で対応するのではなく、自分の「視点」を持ちながら、1日ひとつでも、昨日にはない何かをつかむことを勧めている。「私はこんなに苦労して来た。だからあなたもわかって。」「あなたの生活は私と違う。」とこだわっていたら、何も広がりがない。自分の生きてきた道を大切にしたい気持ちはよくわかる。自分そのものは変えられないし、変わらなくていい。その場で切り替えられる「視点」をたくさん持って、大切な自分の力がよりよく発揮する方法を、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで探していけばいいのだと思う。

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