今月、テリーさんと何年ぶりかの再会をしました。
元フリーカメラマンで国内・世界で写真を撮られていたテリーさん。
96年に重症筋無力症にかかり15年間カメラを持ちませんでした。
今までの思いが詰まったカメラは、
テリーさんの力の入らなくなった腕には重くなってしまった。
札幌で過ごした障害者の仲間に会いに、
遠く広島から電動スクーターのみで旅にすることに。
そこから再び、今度はデジタルカメラを持って写真を撮り始めました。
外出が頻繁にできない…ならば、ベランダから見える雲を撮ろうと、
ベランダに腕をもたれかけて撮り続けていきました。
しかも、モノクロだけで、雲の力強さ、太陽の明るさ、雲の流れ、雲に隠れた光と闇を表現。
良いカメラでも、優れた技術でもなく、「素直にきれいだなと思ったものを撮る心情」が、
テリーさんの写真の奥深さを表現しているような気がしています。
先日、札幌でテリーさんの展示会があり、久々の再会。
テリーさんの話す言葉の一つ一つに力強さを感じていましたが、
今も全く変わっていらっしゃらなかった。
そして、私のことも気にかけてくださいました。
「すごく良い表情をされている」
テリーさんはそう私に言葉をくれました。
とっても照れますね。
それはどこから湧き出るものなんでしょうか、自分でも研究したいくらいです。
テリーさんとの出会い
