「介助ライフノート」制作の道

ふたたび、『介助ライフノート』のことをわかりやすく

 


『介助ライフノート』モニター募集のご案内

〜「自分らしい生活」を取り戻すツールを一緒に育ててください〜

こんにちは。のぼりぐちみちこと申します。私は生まれつき脳性麻痺があり、日常生活のほとんどの場面でヘルパーによる介助を利用して生活しています。

現在、ヘルパーを利用して生活している方、いわゆる「介助ユーザー」のために、『介助ライフノート』というツールを制作しています。これは、自分の生活を自分の軸で捉え直し、介助者と心地よく協力し合うための「伝える力」を後押しするノートです。

このたび、モニターとして実際にこのノートを使っていただき、意見を寄せてくださる方を募集しています。あなたの経験や声が、このノートをより実用的で心強いものへと育てる力になります。


1. モニター協力のお願いと今後の流れ

以下の流れで『介助ライフノート』完成を目指します。

  • 2025年7月〜:モニター参加希望者にノート試作品を郵送
  • 2025年9月・10月:オンラインでの意見交換ワークショップ
    (ノート申込者の中で協力してくださる方)
  • 2025年11月〜:寄せられた意見をもとに完成版の制作
  • 2026年3月:「お披露目会」オンラインイベント(どなたでも参加可)

2. そもそも、なぜこのノートを作ったのか?

介助を受けながら生活していると、「やりたいこと」や「選びたいもの」が、介助者との関係の中でうまく伝わらなかったり、妥協を重ねて自分の希望がわからなくなったりすることがあります。

例えば、「この服を着たい」と思っても、「介助しづらい」と言われると、購入・試着・着用・洗濯など、すべての行動にストレスが発生します。このような小さなストレスが積み重なると、自分の意思を表現することに消極的になったり、人との関係そのものが億劫になったりしてしまいます。

「本当はしたいのに、伝えきれない」「無意識にあきらめてしまう」——そんな気持ちを少しでも減らし、行動の自由を取り戻すために、このノートをつくりました。


3. ノートの内容と特徴

『介助ライフノート』は、自分の生活を「どうしたいのか」「何がしんどいのか」「何に安心するのか」を、さまざまな切り口で整理するノートです。いくつかの例を紹介します。

  • 「元気になれること・なれないこと」
  • 「食べ物・アレルギー・料理のこと」
  • 「介助者との関係について」     など

言葉にするのが難しいとき、ノートを見せることで自分の感覚やこだわりを伝えやすくなります。

また、仲間同士で話すきっかけにもなり、自分の考えを再確認する手助けにもなります。


4. 『介助ライフノート』でできること

▸ 自分自身の思いを「見える化」できます

頭の中にある「これ、伝えたいけど伝えにくいこと」を整理し、伝える手がかりにできます。

▸ ヘルパーや支援者との関係が変わります

このノートがあることで、介助者との会話が建設的になり、互いに工夫や提案が生まれやすくなります。

▸ 「生活の質」と「自己決定力」が向上します

一つ一つの小さな選択が、自分の人生に直結していることを実感し、自分の力を取り戻せるきっかけになります。


5. 社会や周囲の変化にもつながります

このノートは、ただの「連絡帳」や「要望書」ではありません。

介助が必要な生活では、プライベートな空間や身体に他者が関わるため、関係性の質が生活の快・不快に直結します。だからこそ、介助者がどのように関わるかが、当事者の人生の方向性を左右すると言っても過言ではありません。

ノートを通じて、介助者自身が「自分の関わり方」を振り返ることにもつながり、結果的に障害のある人と介助者の間に、相互に尊重しあえる関係性を築く土壌を育てます。

「当事者が自分の思いを大切にすること」から始まり、介助者・周囲の人々がそれを尊重しようとする——そんな循環が生まれていく社会を目指しています。


6. モニターの対象・申し込み方法

対象:介助を利用して生活しているご本人(介助時間数は問いません)

お申し込み方法:以下のフォームから、必要事項をご記入ください。
📮名前・住所・メールアドレス・PDF希望の有無
📨申し込みフォームはこちら

📦 お申し込みいただいた方には、ノート試作品を1冊お送りし、アンケートのご協力をお願いしています。(アンケートはノートに同封)

🖥 詳細説明動画もぜひご覧ください → https://youtu.be/w-aXJPsMbOs


7. 最後に

介助を利用する生活は、制度や支援の枠組みだけでは語りきれない「個人の生き方」と深く結びついています。その中で、あなた自身の声が、次の誰かの希望や支えになります。

「自分のことを考える、いい時間がつくれた」
「誰にも伝えられなかった自分の思いが書けた」

そんな声が届くよう、ぜひあなたのご協力をお待ちしています。

📩 お問い合わせ:michikon997@gmail.com

ご覧いただきありがとうございました。よろしくお願いいたします。


 

8. チラシ

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