本・映画・作品の感動

映画「月」を見て

映画「月」(https://www.tsuki-cinema.com/)を見ました。
真っ向から勝負している映画です。

言葉で表現することができない障害のある人たちも、
ただ存在するだけなのに、
その他の人たちが、
障害のある人たちの存在意義を勝手に決めてしまう。
みんな、ただ存在することからスタートしているはずなのに。

「人の人生を勝手に決める」ことは
自分たちにも向けられた
残酷な審判なのだと訴えているような気がします。

そのメッセージを120%伝えるために作った映画なので、
表現しきれていない明るい部分は
ほとんど削ぎ落としていると思います。

事件が起こった日の朝が頭の中に蘇りました。

映画を追いながら、「二度と事件を起こさないで」と願いました。
舞台挨拶のYoutubeを見て、
役者さんの覚悟がなくては実現できなかったのだなと思いました。

正直、これほど頭から離れられない映画はないと思います。

言葉で表現することができない人たちを、見ているのではない。

自分たちが持っている偏見は、自分自身に返ってくる。

かなりショックな映画なので、誰かと一緒に見ることをお勧めします。

この監督は何を伝えたかったのか、
ここの表現で何を伝えたかったのか、
表現と言うものに強く向き合った時間でもありました。

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