あいうえおエッセイ

寝静まった夜に

寝静まった夜に、布団の中で何を考えているだろう。以前は、暗闇の中でNetflixを見て、本当は眠いのに気持ちが治まらなくて、ぎりぎりまで我慢して映画を見続けていた。スマホでネットサーフィンを何時間もしているときは、たいてい目的などなかった。だから、いいだけスマホを見たあとは、疲労感だけを残すのだった。

私は、今、寝静まった夜に、何も考えずに寝てしまう。次の日のことを考えるって言ったらカッコいいのだが、現実はそうはいかない。でも、布団に入って携帯電話を見ることはない。その生活は3年以上続いていて、それからは異常にイライラすることがなくなった。たまに、起きているときにネットサーフィンをしていると、すぐに自分がストレスを持っていることに気がつく。気づいても続けるときはあるが、ストレスたまってるな、とつぶやきながら、画面をスクロールしている。

自分が今、どんな状態にいるのか、実況中継をすると、自分の行動を自由にコントロールできてきた。たとえ、スマホをいじり続けていたとしても、罪悪感や開き直りなどの感情にひたるのではなく、ただただ、今の状況を実況中継するだけ。

その実況中継がしやすいのは、寝静まった夜の布団に入った瞬間だ。はい、私は目をつぶって寝ますよ。おやすみなさい…と。

 

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