今日はマクドナルドで体験した不思議なお話です。その前に、マクドナルドって私が住んでいた北海道では「マック」と言いますが、関西では「マクド」と言うんですね。いやいや、前から知っていましたが、最初は抵抗。でも、関西に住んで何ヶ月か経つので、「マクド」と呼ぶことが自然に思えてきました。
私はポテトが大好きすぎて、前はよく通っていました。でも、お店自体は好きじゃない。いつも混んでいるし、高校生や大学生などの若者が多いし、パソコンで仕事をしている人もいます。店内が騒々しいので、ポテトだけ食べてすぐ出てしまいます。なんか都会って感じ。
と言っても、慣れてくると、そんなもんかと納得し始めて疑問に思わなくなっていました。そんなある日、関西のあるマクドに入り、お昼にお腹を満たそうと、珍しくハンバーガーとセットで頼みました。意外と空いていてラッキー。レジで頼んだハンバーガーやポテト、コーラが届いて、ハンバーガーの箱を開け、コーラにストローをさし、ポテトをガサガサと出しておいて、さぁ、スタート。
と、横を何気なく見たら、こっち向きのソファーにおじいさんが座っていました。マクドにおじいさんか…北海道の特に札幌では、おじいさんがいるイメージはないな〜と思いました。ちょうど、他にもベビーカーに載っている子どもやお母さんとか、外国人とか、年配のご夫婦もいて、やっぱり色々な人がいると落ち着くわね、と和んでいました。
その中でも、おじいさんの姿に目が釘付けになって、たまにチラッと横目で見ていたら、店員さんがトレイをおじいさんのところへ持って来ました。そこには、ポテトSサイズと、ストローの飲み物と、ちょこんとふたつ乗っていました。
あら、かわいらしい。
そんなことを思いながら、私はセットを食べ始めました。おじいさんは、手を止めることなく、ポテトを一本ずつ食べている。パクッ、モグモグ。パクッ、モグモグ。ポテトを食べている間は、どこか遠くを見つめて。
私は、ハンバーガーと、ポテトのMサイズ。セットで食べようとしても、食べきれないことが多い私ですが、ゆっくり食べて何とか、全部食べ終わりそうな頃。おじいさんはいつまでもポテトを一本ずつ食べています。相変わらず、遠くを見つめて、パクっ、モグモグ。
ちょっと待ってよ。おじいさんのポテトってSサイズよね。
トレイに、ポテトSと飲み物。
いつまでも食べているおじいさん。
あのポテトは、飽きるまで食べられるポテトなのかもしれない。
そんなことを思ったのでした。
