プラスな日常

めっちゃいいやんっとチョイスできる関係

ヘルパーさんとの関わりに苦労している場合、どのように解決するだろうか。家族や夫婦、恋人や友人と一対一の関わりの中でさえも、想いがかみあわなくなってしまうことがあるのだから、ヘルパーさんと利用者との関わりはなおさら難しいと思う。

例えば、掃除ひとつとっても、自分の部屋の掃除を必ず毎日したい人、汚くなってもそれが居心地がいいので掃除したくない人、仕事や他のことに気を使いすぎて掃除まで考えたくない人、汚れているところを見つけた時だけ掃除したい人、いろいろいる。

そして、気分によっても変わったり、仕事で忙しい時期とそうじゃない時期とで違ったりもする。生活スタイルは、決められないものなのだ。

ヘルパーを利用する側にとっては、生活スタイルを決めないと、いろいろなヘルパーさんが来るので、それぞれのやり方に流されると、時間や日によってチグハグな様子になってしまう。前に、空いた時間には、掃除をしてしまう方がいて、集中して勉強していたところだったので、「断りなしにしないでもらいたい」と言ったら、意見の食い違いが出て、話し合いが続いてしまったことがある。自分の部屋はヘルパーさんの部屋ではないし、ヘルパーさんの空間ではないのだから…という思いを強く持って、嫌われても仕方ないと腹をくくっていた。でも、そんな小さいことで、ここまでエネルギーが必要なのか?とげんなりしていた。

一方で、「絶対こうする」といったことが多すぎると、他人が自宅に入ると、そうはいかないことも出てくるので、「大目に見る」という余裕があった方がいい。食器の洗い方を細かいところまで見ていたら疲れてしまうし、逆にヘルパーさんの洗い方を見て、これは真似しようと思えるお気に入りの生活スタイルが見つかるかもしれない。「心の余裕」をあえて持つことで、それがいいアイディアだったりもする。

生活スタイルと言ってしまうと、おおげさかもしれないが、本当のところ、そんな小さいことの集まりが、「自分の生活スタイル」を作っていく。

私は、「部屋掃除といえば、ホウキ」という思いが強い。さっと用意して、さっとホコリや髪の毛を集めて、さっと捨てることができるのが、ホウキのいいところである。

関西に住んでから、「掃除機はあった方がいい」というアドバイスをもらって、古い掃除機は実家に置いてきたので、新しく買っては見たものの、やっぱり普段はホウキを使ってもらっている。そうしたら、「ホウキってめっちゃ便利なんやね。」とヘルパーさんに言われることが多くなった。

お互いに、新しいことに触れたら、新しい発見で嬉しくなる。もちろん、掃除機もお役に立てる日が必ず来るだろう。

この前、ヘルパーさんに本場のお好み焼きを作ってもらった。本場と言っても、お好み焼きの焼き方や具材などは家庭によって違うらしい。

キャベツは粗いみじん切りをたくさん用意して、生地を厚くして焼いてくださった。「トップバリューのお好み焼きソースがめっちゃうまいねん」と教えてもらい、買ってみたら美味しかった。

人の話も聞いて、自分の生活でチョイス(選ぶこと)ができること。それができるくらいの信頼関係が持てるといいのかもしれない。

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