生きる

生きていてくれていることが幸せ

いつもの帰りの地下鉄で、着物を着た女性が私に声をかけてくれた日がありました。
スロープを持ってくる駅員さんを待っていた時に、手伝いますか?と。
席が隣どうしになり、話をしていきました。
その女性は30代の息子さんがいて、その息子さんが途中で障がいを負うことになり、
今はベッド生活をしていると話をしてくれました。
お母さんの顔をしながら、
「障がいを持ったけれども、生きていてくれていることが幸せなの」
息子さんは面白い方で、人気者のようです。
「いつまでも子離れできないわ」とこぼしながら、将来のことを考えているようです。
親と子供の気持ちは同じようで違うことも多い。
息子さんの選択を何よりも大事にして欲しい。
でも、お母さんとしていろいろ考えるのも親の役目。
そんなことを思いながら、先に降りていった女性の背中を見送りました。

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