タイ・イタリア

(13)小さな彼氏さんと1日ローマデート

イタリア・ローマの地下鉄、
落書きだらけ、でもバリアフリー

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 ローマ4日目。今日のゲストはみずみさんとレオ君の親子だ。レオ君は5才の男の子で、最初はママの後ろに隠れるくらいの恥ずかしがり屋さん。みずみさんは、イタリアの男性と結婚されて在住し、ガイド通訳などの仕事をされている。この日はお休みの中、ローマの観光に付き合ってくださる。

 まずは地下鉄のピラミデ駅へ。この前は、少し視察をしに来ただけだったから乗るのが楽しみ!駅に着いてからどこに行こうかとみんなで話をしていると、ベージュのコートをまとったイタリアの女性が話しかけてきた。行き先を決めて切符を買った後、ホームへ行くエレベーターまで一緒についていってくださった。みずみさんはEikoさんの車いすを押しているため、レオ君は自由に動き回って寄り道をしながらもついてくる。途中まで、イタリアの女性がレオ君の手を握って一緒に来てくれた。

 地下鉄に乗る時もほとんど段差がないため、そのまま乗ることができる。札幌の地下鉄では、ホームと列車の入り口の段差が20cmくらいあり、電動車いすの場合はスロープがあった方が良い。いつも駅員さんにスロープを出してもらうため、わざわざ頼まなくてはならない。

 ローマではバリアのストレスはほとんどないが、交通機関にはかなりの落書きがされている。みずみさんに聞くと、消しても、消しても再び落書きをされてしまうという。良いことではないけれど、その風景も味があって面白い。

 周りのイタリア人は、車いすで二人が乗ってきてもあまりに気にしていなかったのが印象的だった。日本人だと珍しそうに見ている人が少なくなく、ただチラチラと見ているという感じだ。

 一方で以前に行ったことのあるバングラデシュでは、車いすが珍しいために、360度群がって堂々と見物しようとする。しまいには、「どんな障害か?」とか「それって車いすだろう?」と話しかけてくる。

 今ここにいるイタリアでは、ローマの特徴もあるだろうが、自然に手を差し伸べてくれる「おせっかい屋さん」が多いと言われているが、本当にそうだと思った。

 

イタリア・ローマのトイレの前にレジ

 私たちが向かった先は、テルミニ駅という札幌駅のような中心部の駅で、地下鉄(ローマは2つの路線)やバスに乗り換えることができる。大型デパートもあり、そこで食事をすることができる。ファーストフード店に入り、ラザニアやニョッキ、ハムやトマト、チーズなどがパンに挟まったパニーノなど、好きなものをチョイスして食べた。レオ君が服を汚さないように紙の前かけをして一生懸命食べている。

 途中でトイレの場所はどこだろうと気にしていると、座席のちょうど後ろにトイレに入る入口があった。その前には、レジがあり女性が立っている。そこに入ろうとしているお客さんをよく見ると、入る前にお金を払っていた。

 公共のトイレはお金を払うところが多いという。Michikoもトイレをしようと、YUKAさんと一緒に車いすトイレを探すことにした。聞いてみると、普通のトイレとは別なところで、同じ廊下に事務所もあるようなところに案内された。ちょうど他の車いすのお客さんが入っていて、普段から使われているところなんだと思った。お金を払わないまま(笑)使わせてもらった。

 やっぱりイタリアのトイレは、便座の高さが高く、便器の穴も大きくてお尻が穴に落ちそうになる。日本人向けに足の台と穴を小さくする便座カバーがほしい。

列車のトイレの写真(他のトイレは撮影し忘れる)

 

イタリア・ローマのバスが故障して、拍手!

 戻ってくると、レオ君も食べ終わって絵を描いていた。Michikoは自分のノートを出して、「これにも描いて。」と頼んだ。Michikoの3色ボールペンを取っておもむろに描き始める。創造的な絵の中に、赤い車が一台描かれてあった。ママに「フェラーリ、フェラーリ」と言いながら、次々に絵を描いていく。最後にレオ君の名前を入れてもらい、レオ画伯の絵が完成。子どもの絵って独創的で面白い。

 お腹がいっぱいになった5人は、バスでトレビの泉へ行くことにした。テルミニ駅のそばのバス停に移動し、バスを待っていると最初は普通のバスが来た。車いす用のバスはないかと待っていると、ちょうど2台目が車いすマークの付いたバスだった。すごいラッキー。ドライバーさんが来てスロープを出してくれた。しかも電動でスロープがバスの床から出てきた!!さっそく乗り込んで席に着く。車いすのスペースもきちんとあって2台の車いすでも余裕に乗ることができた。みんなですごいよね~と盛り上がっていた。

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 出発するのがまだかまだかと待っていると、なんとスロープが中に収まらなくなった。イタリアのトリビアな出来事!機械物は壊れやすいという噂は本当だった。スロープがやっと引っ込んだのは良いが、今度はエンジンがかからなくなり、バスの中が停電に(笑)! その一連のハプニングを見ていた青年が車窓の外で心配そうに見ていた。10分くらいでようやくエンジンがかかり、電気もついて出発!そんな状態でも、乗客は平気な顔をしている。なんか、申し訳ないという気持ちにならないから楽だ。

 

トレビの泉で欲張って3回コインを投げる!恋はいかに?!

 トレビの泉に着いた。お昼の風景と違って、ライトがキレイにあたって幻想的であった。人々がたくさんいて、家族やカップルが多かった。昨日にご夫妻とお会いした時は泉の近くに行っていなかった。泉に近づくには階段を下がって行かなければならない。近くにポリスマンがいたため、声をかけて車いすを持ち上げてもらった。

 恥ずかしがり屋さんだったレオ君が、Michikoの電動車いすのコントローラーを触りたがって離れなくなった。コントローラーに付いているクラクションの音が気に入ってどうしても鳴らしたいようだ。写真を撮っている最中も一生懸命鳴らそうとしているのがかわいい。

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 トレビの泉で定番なのは、コインを後ろ向きに投げること。再びローマに返ってくるというジンクスは知っての通りだ。それには続きがあって、2回目に投げると恋人ができる、3回目に投げると恋人とローマへ帰ってくるというジンクスがあるという。Michikoは迷わず3回投げてしまった(笑)。旅行が好きな恋人と絶対にローマに行きたい!

 

イタリアの絶品料理!!

 その後は、路地をぶらぶらして雑貨屋さんを見ながら、夕食のお店へと向かう。カルボナーラがおいしいというお店をみずみさんが紹介してくださる。ロッソという赤ワインを開けてみんなで乾杯!!ラビオリや色とりどりの野菜をオリーブオイルであえた料理、そして卵を一切使っていないのに濃厚なカルボナーラ。

 料理に舌鼓を打ちながら、話に花が咲く。朝からずっと付き添っているレオ君。トミカの絵本で時間をつぶして待っている。

 話の中で、航空会社の対応についての話題になり、タイやイタリアへ向かう時に、機内で手助けが必要でも現場で何とか手伝ってくれるが、できるとも限らない現状があるのではないか、でも、機内で手伝ってくれればわざわざ有料でヘルパーさんを頼まなくても行ける…そんな話をしていた。

 みずみさんによると、アリタリア航空(イタリアの航空会社)でも協力はできると思う、ということだ、まだまだ未改革なところではあるが、タイ航空では幸運にも協力してくださり、その経験が色々な航空会社で積まれていってほしいと思った。

 もちろん、頼む方も任せきりというのではなく、自分でできることを意思表示し、何かケガをしても自分で責任を取るという思いで挑戦することも必要だと思う。そんなに固く考えすぎても尻込みをしてしまうが、楽しいことをするということは、それなりにリスクもあるということもわかっておく必要がある。その上で得た旅の喜びは、一生の宝物だ。 

 夕食後はパンテオンを見に行き、コロッセオまで歩く。その途中で、トコトコと歩いているレオ君がいきなりMichikoの手を握ってきた!!小さな彼氏さんと手つなぎデート開始。一日中お付き合いしたから、慣れてきたんだね。ローマの彼氏、第一号(笑)。

 時々離れてはママのところに走り出し、そして時間が経てば近づいてくる。YUKAさんと冗談で「女性の心をくすぐる男性になるね。」と笑いながら話していた。夜道は変な人も周りにいるから気を付けなければならない。光るおもちゃで遊びながら近づいてきて、売りつけてくる青年もいた。夜道は一人で歩かず、集団で歩いた方が良いと思った。でも、夜に出歩く楽しさもある。夜のコロッセオは、中からライトが当たっていてきれいだった。 

 

地下鉄の昇降機も故障?!

 そして、この日の締めくくりとも言える珍道中が地下鉄のコロッセオ駅で起きた!コロッセオ駅の改札前に到着すると、通りすがりの女性が駅員室に立ち寄って「車いすの人いるわよ。」と教えて、立ち去って行った。頼んだわけではないけれど、通るついでに駅員に声をかけるという自然なヘルプが気持ちよい。駅員さんは、私たちに近づいてホームまで案内してくれた。

 案内が必要だったのは、ホームまで行くためには階段があり、昇降機を動かさないと行けなかったからだ。「昇降機があるんだ!」とテンションが上がった!!昇降機が下の段まで下がっていたために、上げる必要があった。駅員さんは下まで駆け足で下がっていき、昇降機を動かそうとする。

 その様子を見ていると、なにやらなかなか動かないようだ。さらに様子見ると、足で機械を蹴り出した(笑)!あれ?動かないんだ。さすが、イタリアの機械が壊れやすいという噂はその通り(笑)。蹴って動いたら、面白かったのだけれど、そうアニメみたいなことにはならないようだ。レオ君が退屈そうに階段を駆けまわって遊んでいる。しばらく経って、代わりのリモコンを取ってきてもう一度試みていた。

 そこでやっと動き出した。良かった!!ちょこちょことハプニングがあるが、待てばどうにかなるさと思ってきちゃう。日本にいたならばイライラしていたかもしれないが、イタリアにいるとなぜかなんでも楽しく思える。もちろん、長い階段だったため、昇降機が動かないとなると大変だと思っていたけれど。降りていく途中、駅員さんとずっと話をして盛り上がった。しつこいようだが、「ピアチェーレ、ディコノセラ!(はじめまして!)」から始まり、自己紹介をした。自分から話しかけると自然と相手も打ち解けられる。

 レオ君もすっかり打ち解けて、最後まで元気に動き回っていた。子どものパワーってすごい。朝に初めて会った時は、何も話しかけてこなかったけれど、夜の別れ際に「Michiko、ありがとう。」ともじもじしながら、そしてさみしそうに言っていた。ほっぺたにチューもしてくれて、恋でもしそうな予感♪大人になったらもしかすると忘れているかもしれないね。またローマに行った時に、大きくなったレオ君に会ってみたいと思った。小さな彼氏さん、一日中付き合ってくれてありがとう。

 

二人旅のコツは「一人の旅の時間を作る」

 ローマ5日目。今日はゆっくり寝て遅くに起きる。長期間の旅は、マラソンの長距離走と同じような感覚だ。毎日24時間、予定を詰め込みすぎると体力が持たない。最後の方では疲れて倒れてしまう。今日の午前中はMichikoが部屋で留守番をして、Eikoさんが近くのスーパーへYUKAさんと一緒に行った。Michikoは、部屋にあるテレビをつけてイタリア語をBGMにして聞きながら、それまでかかった料金のレシートを見て確認し、YUKAさんに払ってもらった分がどのくらいか計算する。

 

 誰かと一緒に長期間旅をする場合の秘訣は、自分の時間も作るということ。相手のことが嫌いではないけれど、ずっと一緒にいるとストレスがたまってきてしまって、人といることが苦痛になってしまう。時には、一人でボーっとしたり、テレビを見たり、物思いにふけたり、片づけをしたりして過ごすと、再び一緒に旅をする時に有意義な時間を過ごすことができると思う。実際に、EikoさんやYUKAさんと話をする時に、反発的な態度を取ってしまったことがある。お互いに疲れていると、いつも穏やかに返事をしていることも、言葉の端々に疲れを見せてイライラしてしまった。それも含めて旅。けれど、無理をしすぎると旅そのものが終わってしまうから、休養は本当に大事なのだ。

 Eikoさんもイタリアのスーパーを見て回って、気分転換。YUKAさんが写真をバシバシ撮っていると、スーパーの店員さんに怒られる始末(笑)。確かに日本でもスーパーで写真を取られたら迷惑だね。でも撮りたい!最初に撮れた写真は貴重な写真だ。

 YUKAさんは友人思いのとっても良い人。初めてスーパーに入ったEikoさんのウキウキな気持ちが移ったのか、YUKAさんも一緒に喜んでくれる。というか…私たちよりハイテンション!!

 海外に行った時は、スーパーの視察は本当に面白い。そこのスーパーでは、チーズの売り場が日本でいう肉や魚売り場のように大きく設けてあり、肉の塊のように、チーズの塊がたくさんあった。冷凍コーナーには直径2,30cmはあるピザがたくさんあり、アイスはバケツや鉢植えくらいの大きさのケースにびっちり入っている。さすがはイタリア!!

 Eikoさんは相当楽しかったのか、ウキウキして帰ってきた。Michikoはゆっくり今までの旅を振り返り、その途中でホテルの清掃の女性スタッフがドアをノックして入ってきて、「掃除しても良いですか。」と聞かれた感じだったので、Si.(はい。)と返事してみたりと、普通に過ごしていた。二人とも気晴らしになった時間だった。

 

夜にイタリアを駆け巡り、しまいに帰れなくなる!

 それから、私たちは夜の女になった(笑)。ホテルから20分以上歩き、ショッピングモールがある通りへ向かった。橋を渡ってテレヴェ川を越えていく。11月だから夕方になると日が落ちるのも早い。東京と同じくらいの緯度なので、少し上着を着て外に出た方が良い気温だ。

 夜の女はやることがすごい。橋を渡る時は、車いすでぎりぎりの幅くらいの歩道の上を歩く。横は国道のように車が絶え間なく走っていて、通り過ぎた時の風を近くで感じるほど接近している。辺りは暗いため前から向ってくる車のライトが目に刺さる。しかも、その歩道はなぜか普通のコンクリートではなく、マンホールのような硬い板が連なっている状態で、その上をガタンガタンと車いすを揺らしながら走らなくてはならない。YUKAさんはEikoさんの車いすを押し、その後ろを電動車いすで付いていった。

 正直、もう一人、助っ人がいた方が良い。あの時は命拾いしたなとつくづく思う。万が一、タイヤを取られて曲がって進んでしまったら、道路に出てしまってアウトだ。それでも、その時のスリルも味わえて楽しかった。少しはスリルがないと楽しくない、スリルを求めすぎると危険が高い。しかし、だからと言ってスリルがない方を選ばなきゃいけないのではなく、そのバランスが極端になった時が危ないと考えた方が良いだろう。

 その危険な橋を渡り、ショッピングモールのような通りに着いた。歩いてみると、ブランド物の服やバックのお店、本屋、スーパー、雑貨のお店などが並んでいる。途中に屋台の雑貨のお店もあり、それに目を奪われて見ていた。かわいいキャラクターのキーホルダーやぬいぐるみがたくさん!中でも、ハート形の「ティアーモ(あなたを愛してる)」というキーホルダーが気に入った。おそろいになるように同じものを2つ購入♡彼の顔が思い浮かぶ。さて、誰でしょうか?

 

 私たちはかなり歩き回った。先日、ローマ法王の謁見に行った後日のことだが、Chikakoさんが「一日中で疲れていない?」と心配してくださっていた。危険がないように配慮してくださり有難かった。障害者って体力がないとか、危険な目に遭わせたらダメだとか思われやすい。確かにそういう面もあるのだけれど、いざという時の体力は残しておきたいし、冒険だってしてみたいのが人間っていうものだ。その体力は、夜の出歩きに取っておくことが旅の秘訣(笑)。

 ただ、歩きすぎて、歩いて帰る気力がなくなり、そして夜で暗いこともあってタクシーで帰る話になった。携帯電話でホテルに電話し、タクシーを呼んでもらおうと思ったが、携帯電話がつながりづらくなっていて話が通じなかった。

 さてどうしよう。今度はバールに行き、飲み物を頼むついでに店員さんに聞いてみた。すると、嬉しいことが起こった。その店員さんの友人に、車いすのまま乗ることができる福祉タクシーを運転している人がいて交渉してくれることになったのだ。私たちは偶然な出会いに手を取り合って喜んだ。

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 10分くらい経ってすぐに車が現れる。すぐに来てくれた!ありがとう!グラッツェ!車の後ろからスロープが出てきて、車いすごと乗ることができる。札幌では予約をしないとなかなか乗ることができない。ローマももちろん台数は少ないはずだけれど、店員さんの友人というつながりで飛んできてくれたのもあったのではないか。

 ドライバーさんは、ジョゼッペさん。ハンサムおじさまだ。また一緒に写真を撮ってもらおうと頼んだら、やっぱり顔が近い。

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 私たちはその足で、Chikakoさんのお店に行き食事をすることにした。Michikoはこれからの告白タイムに胸が張り裂けそうになっている(笑)。

 

告白で1日を締めくくる

 そうそう、正解はベッティ君への告白だ。ティアーモのキーホルダーをプレゼント!もちろん、ティアーモ!と言いながら。その渡すまでのいきさつが傍から見ると面白い。食事を注文する時にベティ君が来るのを狙うも、違う人が来てYUKAさんとEikoさんが「惜しい!」と言い、注文したものをベティ君が運んでくると、またYUKAさんとEikoさんが「ほらほら、今!」と小声でちょっかいを出してくる。やっとのことで、彼に話しかけて渡すという高校生のような恋の仕方だった。

 渡した後は、Eikoさんに「やっと渡せた~。」とホッとして、お互いに笑い合って、それではいただきま~すと日本食をいただく。イタリア語でいただきます!は、ボーン、アッペティート!

 今日の夜も最後まで楽しかった。Michikoはお店のトイレを使わせてもらった。広いトイレがあると案内してくださる。そこは、お店の物を置く倉庫にもなっていて、スタッフが出入りする場所だ。

 Chikakoさんの息子さんが、トイレの部屋のドアに壁紙を貼ってくださった。「ノン、アプリーレ(開けないで)」というイタリア語を書いて、状況を知らない他の人も開けないように工夫してくれた。トイレが終わってからも、その壁紙を外すのを忘れていて、スタッフさんを困らせる事件が。慌ててはがしてもらい、「それを記念に下さい。」とお願いした。

 小さなことでも記念になる。そのようにして面白さを見つけると、旅がその分楽しくなった。

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