
札幌にも春が訪れてきた。雪はすっかりなくなり、車いすは、何もストレスなくスイスイと走る。木々の緑の葉っぱたちや、色とりどりのお花がどんどん顔を出していき、真冬の真っ白な季節からシーンがガラッと変わっていく。
世界がとても大変な中、いつまでこのような状況が続くのかが気になってしまうために、舞い込んでくる情報に気を取られがちになってしまう。情報収集をして、注意をしていくことは必要だが、気をつけなければならないことは、すでに知っている。それならば、あとは実行し続けていくしかない。
一番、大切なことは、この時間をどう過ごしていくかだ。
私は、仕事を辞めたことで、どこかに定期的に通うところもなくなり、さらに雪の多い季節に変わっていたため、昨年11月頃から自宅にいる時間が多い生活をしていた。
時間ができたことにより、部屋中の整理をし始めて、不要なものをどんどん手放していった。おいしい野菜でおいしい料理をする習慣をつけて、この半年間で色々なレシピができた。
仕事をしていたときは、外食や出前が多く、しかも、夕食前にはスターバックスの甘い飲み物やお菓子をたいらげてお腹をパンパンにさせていた。仕事や生活のストレスを抱えていて、何かで補わなければいけなかった。
今は、野菜の本来のおいしさを噛みしめて、「おいしすぎる〜」と唸りながら食事を楽しんでいる。

自分の体や心が悲鳴をあげていても、毎日決まってやっている仕事や生活をすぐに変えようとまでは思えない。変えようと思う余裕すらないのである。「これが当たり前」と思っているかぎりは、かなり大きな衝撃がないかぎり、自分の生き方を改めることなどできないのが、人間なのかもしれない。
今回の新型コロナウィルスによる私たちへの影響も、自分たちの生き方やより良い暮らしを考える大きなきっかけになっている。もちろん、これからは、こういうことはあってほしくない。でも、すでに起こってしまったことから、次の取るべき行動や気持ちの持ち方を学んでいくことで、再び起こってしまっても、大切な人と不安なく過ごせるかもしれない。
前置きが長くなってしまったが、ずっと刻々と流れているこの時間を、不安よりは前向きになった状態で過ごせることが大切だと思う。
そのために、私が心がけているセルフケアをご紹介したいと思う。
- ニュースを見る・聞く回数は、1日1回にする
- 朝に必ず陽の光を浴びる
- 窓の方に向いて景色を見ながら、変な顔を大げさにする
- 勉強や読書など、新しい刺激を意識して取り入れる
- ずっと自宅にいる場合、1日1回以上は窓を開けて空気を入れ替える
- 友人とメールやライン、ビデオチャットで会話をする
- 睡眠をたくさん取る
- 今日良かったことをノートに5つ書く
- 野菜や肉、魚など自分の好きな食材を使い、自分で調理して食べる
- ウィルスさん、私の体には一切入れないわよと言いながら、手をよく洗い、うがいをし、身の回りのものや「不安」を消毒する
「私は大丈夫」と言って何もしないのは、ウィルスさんに「いつでもお越しください」と言っているようなものである。「鬼は外、福は内〜」と同じだと思って、鬼を外に出す方法をいくつか持っておくことが大切だと思う。
ただし、鬼は「自分の外に出せば良いのではなく、私たちの住んでいる世界から追い払わないといけない」。周りに移してしまう行為をしたら、どんどん終わりが伸びてしまう。ここは、できるだけ耐えていくしかないのだ。
その間に、時間がもったいないので、自宅でできることをやっていこう。私は、次の新たな仕事のために、資格勉強をしているところである。それが面白すぎて仕方がない。
免疫力が体だけでなく、心も上がっていくようだ。