どんなに動くことができなくても、心だけは大きく自由でいたい。どんなに状況は悪くても、心は誰のものでもなく、自分だけのもの。でも、自分だけで「私の心は自分だけのものだ〜!自由な気持ちでいよう!」などと言いきかけせても、正直、限界がある。そんなときは、どんどん外の刺激にあたりに行き、自分の気持ちのベクトルの向き(方向)を、おいおいあっちだぞ、やっぱりこっちだった!と直していく。そのために、普段はやらないこととか、見ないことなどに触れてみるといいかもしれない。(自分や他人を傷つけること以外ね♡)
この前は「図書館をふらふらと散歩した」。今日のテーマを決めて歩くといい。例えば、「今日は直感でいいなと思った本と、今までの私が手にしたことのない本を見てみよう」というテーマにした。

札幌市役所の近くにできたばかりの新しい図書館は、貸し出しができない閲覧専用の図書館である。誰にも貸されていないので、この図書館に行けば、必ず読むことができる。最初から読みたい本があるのだとしたら、そこにある本なのかどうかをインターネットで検索して調べてみるといい。
いきなり、この表紙が目にとまった。

「本なんて読まなくったっていいんだけれど、」。そうだよね、読まなくていいよね、と言いながら、手にとって見てみる。ちらっと読んでの感想だが、「本を読む」って、本を手にとるまでの情景や、読みながら感じていく自分の心の変化、読んだあとの自分の行動までのことを言っているんだなと思った。旅の本やきれいな風景の写真集を読んで、言ったことのないところや行きたかったところに足を運んだり、コロコロコミックやりぼんなどの漫画雑誌を毎月買うのにワクワクしていたり、そんな思い出とともにあるのが本なのだろう。むしろ、本をきっかけに心や体が動くことが大切なのではないかと気づいた。
こんどは、今まで関心を持ってこなかったポルトガルの料理本「ポルトガルのごはんとおつまみ」。ひらがなのタイトルだったので、目にとまりやすかった。特にタラの唐揚げと、パプリカの蒸し方が印象的だった。ポルトガルでは、塩漬けにして干したタラを使った料理は定番のようだ。

筆者は、実際に干したタラを使って唐揚げのようなものを作ってみたが、干したタラを水で戻すまでにかなりの時間がかかるようで、日本のスーパーで売っているタラの切り身で作っても、似た味が出せると言っていた。白魚の唐揚げはうまそうだ。考えたこともなかった。
もう一つは、パプリカを丸焦げにして、中のジューシーな実だけを料理に使う方法を知った。まっ黒く焦がした皮をはがすと、皮の中で蒸された実の甘さが増えて、おいしくなるんだって!その話をヘルパーさんに何度もしてしまうくらい、驚いたことだった。
まだまだ3冊以上は手に取ったが、最後に、印象的だったタイトルの本を紹介。「出会い系サイトで70人と実際に会って その人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」。

タイトルだけで楽しめてしまった。出会い系で出会った人に本を進めることは、ほとんど考えられないし、その人に合った本をそれぞれ70人の人にどういう理由ですすめたのか気になるし、1年間という長いようで短い期間でどんなことを経験したのかと気になって仕方がない。
このように気になった本は、すぐに写真に撮っている。もし読みたくなったら、また図書館に行くか、他の図書館にあれば借りよう。ただ、この図書館は、新しい本が多いため、なかなか借りることができない。本当に読みたくなったら、Kindleで買って読もうと思う。
Kindleでは、ずっと無料の本を読んできたが、最近は、無料じゃない本で読みたい本を知ってしまった場合は買うようにしている。実際の本を買うより少し安いし、何より交通機関を使わないですぐに買えてしまう。
さて、最初に書いた「自由になりたい!」という気持ちは、思っているだけでは実現しないが、行動すれば必ず実現する。もちろん、私は外出することは好きだが、パソコンや携帯電話さえあれば、あ、インターネットもだが、新しい世界をたくさん見ることができるのである。
心を自由に、豊かにできる環境や道具はあるのだから、あとは、顔を上げて、指を動かせばいいのだ。
ポルトガル料理の本を検索したら、関連して出てくる料理の本が、めちゃめちゃキラキラしているように見える。ポルトガルに行きたくなってきた。