つぶやき

いつもと違ったことをすると、イライラがふわっと浮く。

たまに、どうしようもないイライラ感に悩まれるときがある。内側から湧き出る不安とか、イラつきとか。そのために、少しの間、ブログを書くことができなかった。文章にイラつきやどうでも良さが出てしまうと、さっぱり面白くないものができてしまう。きっと口から出る言葉も、まったく気持ちのこもっていないものだったかもしれない。そういうとき、私は怖くて口を閉じてしまう。

言葉は、言霊(ことだま)と言われるほど、自分の思いや魂が宿っている大切なものでもあり、ときどき厄介なものにもなる。友人と「やっぱり一人の方が楽だよね」と恋人がいない方が楽だいう話をしていた。

その理由は様々だが、日常生活の中で、自分の発する言葉や行動を気にしないといけなくなるし、相手の言葉や行動も気になってしまうことに、億劫に感じるのかもしれない。自分で何を言うかということを、コントロールできそうでできないもどかしさ。この葛藤とは一生付き合っていくのだ。

一方で、言葉には、予想もつかなかった人間関係や、人生を作っていく。もちろん、ポジティブな意味で。誰かの人生を大きく変えて、良い方向に向かって行ったり、自分も誰かの言葉に感化されて、悩んでいたことが吹っ飛んで結論を良い方向に持っていったりする。

ちょっとの偶然で知った、ある人のブログ。帆志麻彩さんのしなやか文庫は、言葉や表現について、写真家をしながら書き綴っているブログである。その偶然とは、イライラしすぎて、外に飛び出して図書館に行ったとき、偶然読んだ本の写真の担当が彼女だった。彼女のプロフィールに「日常と旅について」のブログがあるという文言があり、私はなんとなく興味を持ったのだ。

彼女の文章を読んでいると、気持ちがなんだか落ち着いてくる。イライラしていた気持ちがふわっと空気に浮いた感じだ。イライラ感が体にベタッとくっついていたので、疲労感が半端なかった。それが少し軽くなり、軽くなった途端、急激な睡魔に襲われた。なんとも不思議な体験。

少し気持ちが落ち着かないとき、いつもと違ったことをすると、気がまぎれるかもしれない。それどころか、新しい感覚を持ち、いつもとは違う自分に気づいた。

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