生きる

人間だもの、そんなときもあるある

過去のスケジュール帳はほとんど片づけたが、2014年のものだけまだ残していた。自分で残しておいているのに、なぜ取っておいているのかわからない。もしかすると、大切な何かが書かれているのかもしれない。

2014年は怒涛の年だった。この年は大変な年だった、もう二度とそんな年を送りたくないという経験をしたころだった。詳しくはここでは触れないが、ヘルパーさんの体制が一気に崩れて、あと1ヶ月後までには人手を一から集めないとならない状況だった。いろいろな方のおかげで新しい生活をスタートすることができた。しかし、まだ不十分な人数だったために、時間差でどんどん補充していく必要があった。そのために、ちょっとこの人は心配だなと思う人でも採用しなくてはならず、結局は私の日常生活を崩す結果になってしまった。

そんな年に、私の大先輩である佐藤マサヒロさん(過去の記事のリンク)が、長い入院からやっと退院して戻ってきた。私は、マサヒロさん宅へ遊びに行ったあとに、そのスケジュール帳に日記を書いていた。

2014.1.13(月)
昨日はマサヒロさんに会いに行った。
入院したときは本当に心配だった。
自立生活をしていく中で、心の支えになっていたのがマサヒロさん。

「ヘルパーさんとの関係を模索しながら、
どうやって自分らしい生活をつくっていくか、それはみんなの課題だね。」

「できないことまで手を出さない。できることを精一杯やっていく。」

「お互いに話し合うことが大事。」

「もっと自分のことに時間を使った方が大事。」

今、私が悩んでいることは、他の人の課題でもあるっていうことを忘れがち。

どんな人生を送っていくのか?

どんな失敗をしていくのか?

誰を愛するのか? 自由なのである。

それは、言葉で表すよりも、「やってきたことの積み重ね」があった方が
深みが出てくると思う。

どうしても、誰の態度がダメだとか、他人の欠点に目が行きがち。

そんなときって、大抵、
自分の置かれている状況にも不満を持っている。

人間だもの、そんなときもあるある。

今の自分に素直に、叱れたら、失敗したら、つまずいたら、修正すれば良い。

でも、絶対やってはいけないことは、大人としてわきまえて。

6年前の今ごろ、私は今と同じことを悩んでいた。一生の課題だと思うと、堂々巡りして、長い年月も悩んでしまうのも納得がいく。誰でも、「どうして、自分のここを直せないのだろう」「いつもこの壁にぶつかってしまう」などと思ったことはあると思う。直せない自分を責めることなく、「一生の課題だから、今すぐに解決しなくてもしょうがない」と開き直った方が、次の行動に移りやすい。

人間だもの、そんなときもあるある。

全部を理解しようとせず、おさえるところはおさえて、
自分の状況ややるべきことを心に留めておけばいいのだと、過去の私は言っていた。

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