ご家族・すべての方へ

車いすと歩くとジェントルな人に出逢える

私と一緒に街で歩いていると
「親切な人が意外に多いんだね。」
と発見することがたびたびあります。

特に、エレベーターに乗るときや
エレベーターから降りるときに
自動ドアが勝手に閉じないように
抑えてくださる方がいます。

そういうさりげないヘルプをしてくれるのは
これまた意外にも、
金髪のピアスをつけたお兄ちゃんや
強面の人がすっと手を出してくれるのです。

そして、小学生や中学生、高校生などの
10代の人たちもさりげないヘルプをしてくれます。

ある日、地下鉄に乗ろうとしたときに、
スポーツの部活をしていそうな
ジャージ姿の女性が複数いていっぱいでした。

車いす一台くらいは入れるので問題なかったのですが、
一人の女性が友人たちに
「もう少しこっちによった方がいいわっ」
と自然に教えていたのです。
会話も弾んでいた途中でスッと言えるその人は、
私と目が合うと会釈をしていました。
私も気持ち良く会釈をしました。

障害者に優しいとか綺麗で特別な行為として
捉えるのがもったいくらい「カッコイイ」振る舞いでした。

もう一人、例を挙げると
隣に住んでいる小学校3年生の男の子と
帰宅のエレベーターで一緒になったときに
同じようにエレベーターのドアを抑えてくれました。
家族のおつかいでおにぎりをたくさん買って
帰ってきたようです。

エレベーターから降りて
「じゃあね!」と言うと振り向かないで、
手を振って家に戻っていきました。
その男の子の背中が頼もしかったなぁ。

人は見た目じゃない!
と言うことは簡単ではありますが、
そもそも色々なスタイルの人がいて当たり前で、
子どもだから未熟なんだ!というのも
おかしい話なのです。

車いすでいると
「見えない」こともたくさんありますが、
「見える」こともたくさんあります。

ジェントルな気持ちが見えるのは
とってもお得だと思いました。

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