プラスな日常

那覇・「栄町共同書店」に行ってきました

沖縄から帰ってきてから1週間も経ちました。
まだまだ私の片足が沖縄に残っているようなそんな感覚です。

もう一つ、絶対に行ってみたいところがありました。
それは、那覇の栄町市場にある「栄町共同書店」さんです。

那覇市内にあるモノレールで、安里あさとえきを降りると、徒歩5分。
私は、車だったため、駅からの町並みは見ていませんが、
一本道の横長い商店街ではなく、5番の目で、四角形の広い範囲なので、どこからでも入って、いろいろなところに探検に行きたくなるような商店街でした。もちろん通い慣れている方にとっては、どこに何があるか、どんな人が何を売っているのかわかっていると思いますが、初めて行く私にとっては、初めてのワクワク感と、これから何回も通えるものなら、いろいろおいしい料理のお店や、八百屋さんなどに行ってみたいなーと思いました。

 

 

栄町共同書店」を立ち上げたメンバーの中に、障害者運動で一緒にプロジェクトを行っていた友人がいました。くじらブックスさんでの読書会&お話会が既に決まっていたので、そこに合わせて見に行きたいと、友人に知らせたのです。

 

できたのは今年の10月。こじんまりとしたところですが、車椅子でも入れるようにと配置や入り口なども視野に入れていたのだそうです。そして、お店の前には段差があるため、何とかスロープを用意できないかと考えていたとのこと。

行ってみると、折りたたみのスロープが出てきました。これはなんと、栄町共同書店で購入後、栄町市場の共有のものとして使えるように組合の方と打ち合わせされたそうです。車椅子の方が来たときにスロープがあればお店に入ることができるという考え方を広めてくださっていると感じがしました。

お店の中に入ると、それぞれの棚に様々な方が本を売っており、興味深い本がたくさんありました。この場所で初めて、去年私の自費出版の本を買ってくださった小児科医の宮本先生とのお会いして、出会いの場としてもなんだか素敵だなと思いました。自分の住んでいるところの近くの商店街に、本を通じて交流し合えるような場所があったら、いいなと思いました。(ついでに商店街で食事をしたり、買い物もできる。それがとても個人的にいいです。)

 

 

お店の前もゆったりのんびりできるような空間作りがされていて、ここでおしゃべりをしたり、買った本を待ちきれず、少し読むのに座って休んだり、そんなことを想像できます。

 

 

帰りには、かつお節のお店で、かつお節を丼ぶりに入れて、味噌と一緒に温かいお湯で溶かして飲む「かちゅー湯」の定食をいただきました。それがまたおいしかった。そして写真を撮ったはずなのに、どこにも入っていない。しまったなぁと思いましたが、今度絵に書いてみようと思います。

そのお店の向かえだったような気がしますが、八百屋さんで「うりずん豆」という四角豆を買ったり、ファッションショップのようなところで、夏の大きな花柄のモンペのようなものを買ったりと、観光地では楽しめない、しかも安くて、人々と触れ合えるそんな買い物をしました。私はそれがとても大好きです。

 

改めて私は、商店街が大好きなんだなぁと思いました。なんででしょうね。人々の生活を感じるというか、どこか安心できるところがあるんです。もちろん、私は短い時間だけの滞在になってしまうので、外から来た人だと思います。だから、ここでの歴史を全然知らない。でも歩いていて、後で気がついたのですが、車椅子だからといって不思議な目で見られたりとか、そういうことがないような感じがしました。後で立ち寄った「宮里小書店」さんでは、そこにいたお客さんたちも一緒に「どうぞどうぞ中に入ってください」と言ってくださって、なんだか本屋さんが熱いなと思いました。あまり時間がなかったので、中に入ることはできませんでしたが、とっても心が温かくなったのを覚えています。

 

次の日、今日の題材の目的であった、くじらブックスさんの読書会&お話会がありました。

打ち合わせはしてきましたが、私自身が何か準備することがなく、でも緊張はしながら、参加されている方々と、お互いに熱心に話していると、あっという間に時間が過ぎて、今日も1日もう少しで終わるなぁと思いました。

その時、後半で来てくださった70代のご夫婦やそのご友人たちが「昨日、車椅子の人や何人かいたのを見かけて……」と終わった後の雑談が始まったとき、「え、もしかして私たちのことじゃない?」と、Rinaさん(今回の企画のきっかけを作ってくれた友人)や宮本先生も一緒に「あぁ、あの時の!」と宮里小書店さんでの出会いを思い出したのでした。

 

こんなところで、また出会うとは。しかも、その日は、風がすごくて、縛っていない私の髪は、ボサボサになっていたのでした。読書会&お話会では、なるべくぴしっときれいにしていたので、全然違う人かと思っていたと言われて、あーなんて面白いんだろうと。

 

これだから、新しいことをすることも、旅をすることもやめられない。

 

そんな1日でした。

 

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