いつの間にか夏から秋になりました。なかなか文章が書けない日々が続いています。でも、書けないことにくよくよしているわけではなく、今は書くよりも読む方が自分の気持ちとして落ち着いています。
最近は、指でキーボードを打って書くよりも、音声機能を使って、話しながら書いていることの方が多くなりました。でも、ヘルパーさんがいるときは、なかなか話しながら書くと言うのは気が引けます。こちらが書いていることを知られたり、いちいち私の声に反応したりされてしまうと、「今から音声機能を使って書いていくので、気にしないでください」 と言うのもなかなかめんどくさく、私は1人になったときに文章を書くようにしています。
話していることを聞かれたくないと言う気持ちも大きいですが、いろいろなヘルパーさんが来ていると、何か生活の細かいことであっても、変化した時は一つ一つ言わなければならず、そのこと自体がとてもハードルが高すぎてしまうのです。
だから、本当に必要な生活の変化だけを伝えるなど、いろいろな行動の中でも優先順位をつけてしまいがち。本当はもっと柔軟に、自分の気持ちや生活の流れに沿って決めたい。
でも、そこにこだわってしまうと、いろいろなヘルパーさんが来る生活が億劫になってしまいます。例えば、今日は掃除をやらなくてもいいとか、食器をきちんと乾かしてからしまいたいとか、宅配の人が来ても 今は出なくていいとか、そういう細かい事は、まぁいっかと諦めて、言わないこともしばしばあります。
いろいろな人が交代で、毎日、自分の私生活の空間に入るということが、 思った以上に自分の気持ちや体調に影響したりします。 ここで 誰がどんな感じでと言うつもりはありませんし、個人個人を否定しようとは思っていませんが、少し想像してみてください。
例えば、学校のような1つのクラスに20人くらいいるとして、その方たちが大人になって、自分の部屋にヘルパーとして仕事に来ることを想像してみてください。後は、自分の癖についても想像してみてください。
何事もゆっくりやる人、せかせかやる人、少しのことでイライラしてしまう人、とてもおおらかで、めったに怒らない人、ユーモアがある人、おしゃべりが好きな人、ほとんど何もしゃべらない人、家事が得意な人、スポーツが得意な人、 文学的な話し方をする人、料理をやったことがない人、などなどいろいろな人がいます。
学校や職場、休日に一緒に遊びに行くなど、約束した特定の時間に 会うことの方が多いと思います。だから、たとえこの人苦手だなぁと思っても、仕事に勉強に集中したりして気を紛らわしたり、 あまり関わらないようにしたり、逆にこの人に会いたいなぁと思って、遊びに行く約束をしたり、ある程度「人と付き合う幅を調整できること」の方が多いです。
だから、自分の気持ちの中の余白も、自分で調整して作れることが多くて、私の場合、 そのように特定の時間に人と会った時、こんな文章を書きたいなぁとか、ひらめくことが多いです。
でも、ヘルパーさんとなるとやってもらわなきゃいけないことや、私の体に触れて慎重に介助をしてもらうことがあるので、 ある程度伝え方を考えたり、ヘルパーさんの反応に合わせて、言葉を選んだりすることが多く、「 人に合わせて自分の頭の中が動いている」 状態なのかなと思います。
だから、なかなか落ち着いて文章を書く余裕がなく、いつの間にか生活が1日1日終わってしまって過ぎていくということが多いです。
さて、この状況でどうしたものかと、私はなんとか「自分の頭の中の余白」を 作ろうと考えています。 何か良い方法がないでしょうか。
1つの方法として、私は最近、瞑想をやるようになりました。目を閉じて、自分の呼吸に意識を向ける時間を作るようにしたのです。 全部英語なのですが、「headspace」 というアプリを使っています。これがなかなか面白い。 瞑想をやるための、podcastがたくさん入っていて、毎日毎日新鮮な気持ちで、瞑想をすることができます。
日本ではなかなか瞑想は、 珍しいものや、宗教的なもの、 意識が高い人がやるものと言うふうに思われてしまっているような気がしますが、私が知っている限りでは、アメリカやオーストラリアなどなどの人と話していると、瞑想は心や体のケアをするための1つの方法だと認識している方が多いように思います。
瞑想は、自分の空間は誰かに介入されたり、侵害されたりするものではなく、自分が心地良いと思ったり、しっかりと自分のスペースが確保されているという実感を持つための時間だと思っています。
私は毎日ヘルパーさんに助けてもらって、感謝しつつも、見えないところでいろいろな影響を受けていることも認めてもいいと思っています。
つまり、他人の人が自分の空間に入ることや、他人の人が自分の体に触るということが1日中、毎年、一生続きますから、それがいかに、 ストレスとして積み上がっていっているかということも、考えてもいいんじゃないかと思っているんです。
「あぁ、これも言わなきゃ。」「あ、これを言い忘れた。」「ヘルパーさんの気持ちがとても明るいから、今日はいろいろなことを頼めそう。」「今日のヘルパーさんは疲れていそうだな、最低限の事だけ頼もうかな。」 とかいろいろ考えるんですよね。
そんな時、1日の終わりや、1日の始まりも、目を閉じて、自分の空間が本当は平和であることを感じて、呼吸をしながら自分の胸やお腹が動いていること、体がちょっと辛いなぁ。今日は元気だなぁと言うことを感じていく時間を作るのは、めちゃめちゃ良いのです。
そうすると、自分のアイディアが、ふっと浮かんだり、文章を書きたくなったり、いつもネガティブに考えてしまう癖がなくなったり、してきたように思います。
本当は、このブログや自分の本の言葉に集中していきたいと思っています。
どうか、これからも見守っていてくださいね。
コメントを返すのが最近遅くなってしまっていますが、ぜひぜひコメントもたくさんお待ちしてます。必ず お返事をお返ししますので。
それではまた、ごきげんよう。