失いかけた自分を取り戻したのは、友人のおかげ。
最近、ブログを書く余裕のない日々を送っていた。ストレス状態がずっと続き、良い文章も思い浮かばなかった。やろうと思っている勉強もストップし、Youtubeを見てひたすらイライラ感を解消しようとする日が続いた。体の痛みも日に日に増していき、リハビリの先生を困らせていた。
今は、ようやく自分を取り戻しつつある。ストレスな状態は、ほんの数日間だけでも1ヶ月も頑張っているように感じるくらい、辛いものである。その原因は、いつも同じようなことだ。そろそろ環境を変えるか、全てをリセットしたほうが良いのではないかと思い始めている。
自分を取り戻しつつあるのは、やっぱり友人のおかげだ。気分転換に、自宅とは違うところでランチを一緒に食べた。実は、ただのコンビニのお弁当なのだが、「味噌汁を飲むとホッとする」とか「最近、外に出られなくてストレスたまるよね〜」とか、カンタンな会話だけだ。
時間がスムーズに流れていく感覚。久しぶりに感覚を取り戻した。最後は、友人が買ってくれたコアラのマーチを一緒にほおばりながら、懐かしいお菓子の話題で盛り上がった。自然に味噌汁を飲ませてくれて、違和感のない普通のランチの時間を過ごした。
ヘルパー生活で一番しんどいところ
違和感のない時間に喜びを感じるのは、いつも、違和感のある時間を過ごすことが多いからだ。私は、ヘルパーさんに毎日、月々で決められた時間に来てもらって、トイレや入浴、家事、起床・就寝時に必要な介助などを受けている。そのシフトを私自身が作っている。
ヘルパーさんのことも、私が一人ひとり面接をして採用するかどうかを決めている。採用後は、私の自宅で、すべての介助内容を覚えてもらうために、研修をしなくてはならない。
最近は、4、5名くらい採用のための面接を行なった。次に、3名を採用することにしたため、先週から同じ時期に研修を始めている。一人につき最低でも3日間はかかるため、9日以上は私の体を使って持ち上げる練習をしていくのだ。そのこともあって疲れているのもあるのだが、きちんと学んでいこうと歩み寄ってくださる方なら、精神的には疲れないどころか、嬉しいのである。
一番、精神的にきついのは、同じことを言っても、相手にどう響いているのかわからない人と付き合っているときである。それは、新しいヘルパーさんであっても、長く働いている方でも、そういう辛い状況になるときは、たくさんある。また、明らかに理解していないが「わかりました」と返事をしていたり、あからさまにプライドが出てきてしまったりする人もいる。ヘルパーさんも人間だから難しい。
利用者としては、言いたくないことでも、心を鬼にして注意することもある。あえて言わないようにすることもある。もちろん、人間あつかいをしない言動はいけない。ただ、利用者さんの中で、暴言を吐く人がいたとしたら、そういうふうになりたくてなっているわけではない。
ヘルパー利用者の表情がきつくなっていく理由
私は、ときどき「自分の生活を管理されてしまいそうだ」と感じてきた。
福祉の支援にどっぷりハマっている人は、利用者さんの生活を計画することが当たり前になっていく。私は、相談員の仕事を短い間しかしていないが、仕事を一つひとつ終わらせるために、どうしても機械的に利用者と関わっていきそうになった。
ヘルパーや相談員などの支援者にとっては、マニュアルを作ることで、仕事を上手に、順番にすることができる。良くも悪くも、迷いも悩みも持たずに済む。
利用者さんの希望の変化に気づかずにいる人が多い。
日常生活は、そもそも決まりがあるようで、ないものである。
おまけに、水を飲むタイミングやコップを傾ける角度さえも、決まっていた方が安心すると思う支援者だっている。
人間の生活は、ずっと同じものではない。その日の体調や気分、天気、出会う人、食べるものなどによって、自分の生活を少しずつ変えていく。それ自体が楽しみである。
ヘルパーを利用する人は、出会うヘルパーさんとの経験によって、表情がきつくなってきてしまうことがある。そこから抜け出せなくなると、きつい表情からやわらいだ表情に戻すことが難しくなってくる。
私は、ヘルパー生活をしていたら、誰でもそのような状態になりやすいと思っている。何気なくスムーズに流れる日常が、ヘルパーの悪気のない対応によって、ストップしてしまう感覚がある。ある程度、そういうことになるのは覚悟はしているものの、そればっかりに悩まされると、いろいろなことを投げ出したくなってしまう。
他人は変えられない。自分か環境を変えるのみ。
そこまでになる前に、何かを変えたほうがいいと思う。
やってしまいがちなのは、ヘルパーさんは「利用者の考えを変えたい」と思い、利用者は「ヘルパーの意識を変えたい」と思うことだ。
しかし、一番難しいのが、他人を変えること。
残りは、自分を変えるか、環境を変えるか、である。
自分を変えるときは、特定の誰かのために変えるのではなく、自分の今後のために変えようとしたほうがいい。それは、誰かのために自分を変えても、その人が褒めてくれるとは限らないからだ。自分がより良い人生を送るために変えようと思うと、その人の顔色をうかがう必要がなくなる。
環境を変えるときは、思いっきり変えたほうがいい。私が仕事を辞めて、自分の身の回りの人やものを整理したのと同じように。少し勇気がいるが、自分を先に変えようとするのを難しいと感じた場合は、いつもの場所ではなく、遠く離れた場所に行くと、自分も変われるスイッチが見つかるかもしれない。
自分や環境を良いほうに変える方法はなんだろう。
といっても、障がいがあったり、外出に制限があったりすると、どうにもできなくなってしまう。私は、インターネットがあるために、それをフル活用して、自分のいつもキレイにしようと思っている。自分や環境を変えるためのいろいろな方法を考えてみよう。
- 電子書籍Kindleや、電子図書館で本を読む
- Youtubeで元気をもらう動画を見る
- 友人とLINE電話をする
- 宅配の野菜を頼み、届いたら料理好きのヘルパーさんと調理する
- ブログに文章を書いていく
- イラストを描く
- 住んでいる場所を変える計画を立てる
- ずっととっておいたお茶を淹れて飲んでみる
- いつもと違う予定で1日を送ってみる(私ならひたすら寝る)
- 断捨離(だんしゃり)をまた再開する(いつでも引っ越しができるように)
- がんばっていたことを一回、放棄してみる
どんなに障がいが重たくても、友人はぜったいキープ。
ヘルパーはいなくてはならない大切な存在。ただ、他人の手が入るほど、他人の思惑が入るほど、自分の日常をキープするのに少しエネルギーがいる。
ヘルパーは仕事だからと、利用者と距離を置いて、自然体ではなくなり、違和感アリアリの関係性をキープすることがある。反対に、関係が近くなりすぎて、一緒にいるのがしんどくなったときに、いきなりパーンッと関係性が折れる場合もある。
あくまでも、生活をするために必要な方々。そこに心を惑わされないためにも、自然体でいられる人をキープ。たとえば、友人や恋人、家族やパートナー、ペット、個人的にはカウンセラーや、気持ちを聞いてくれるメンタルフレンド、体の癒しになるセックスフレンドかワーカーでも良いと思う。
障がいがない人は、実はいろいろな人間関係を持っている。だから、ヘルパーに内緒でも、いろいろな人脈を作るべし。
自分の悩みがだれかの役に立つだろうか。ただただ、思いをつづった内容だった。でも、整理がついたため、すっきりした。
今回は、利用者編です。
