つぶやき

初めて、自分の文章を出版社に送ってみた

久しぶりの投稿です。皆さんお元気でしたか?

今年の梅雨始まりから今までにかけて、なんだか体の調子が良くありませんでした。体がだるいというか、いつも眠たかったり、座っているのが辛かったり、おしっこの出が悪かったり、頭が痛くなったり、息苦しかったりと、毎日本調子ではありませんでした。

1人で悶々としていると、ますます気分が悪くなってきます。そんな時、オンラインなどで会議があったり、友人と話をする時間を作ると、実は他の人も同じように体の調子が悪くなっているのを聞いて、私だけじゃないんだなぁとほっとしました。

 

さて、この数ヶ月は、正直言って、ブログを書く気力がなくて、もっぱらたくさん本を読んでいました。ブログの代わりに、他の文章を書いていて、その文章に魂を込めて書いていたので、ブログまで書く余裕がなかったんです。

以前に、このブログには、タイとイタリアに旅行に行った話を掲載していました。今は、その記事を非公開にしています。というのも、実は訳があって、今年の4月に締め切りだった、ある出版社への応募に参加していたんです。それが、このタイとイタリアの旅行の話だったので、応募条件に、「他のところに公開していないもの」という決まりがあり、ブログの記事を全て見えなくしました。

10年前、私の大先輩である、栄子さんと2人でタイとイタリアへ向かっていきました。それについて8年前に書いたのにもかかわらず、なかなか出せないでいました。その当時は、「障害があっても、いろいろなことに挑戦できる」というキラキラした内容で書いていたのですが、そういった内容は他にもあるし、もっと言うと私自身が納得できませんでした。

何か新しいことに挑戦することは良いことだし、誰かを励ましたりします。 自分自身も経験の糧になります。

でも本当は、文字にできなかった部分、あえて表してこなかった部分があるということを、読者は想像することが大事だし、書き手の方はそこを隠してまでキラキラした部分を公にし続けなければならないということではないのです。

 

そうこうして、8年も経ったある日、

今年の1月に応募のことについて知り、 テーマが「旅に関わるエッセイなど」という見出しを見て、書きたい衝動に駆られました。

8年ほど前に120,000字ほど書き上げた文章を、2024年版としてリメイクして書き上げようと、ずっと開くことのなかったファイルをパソコンで開き、キーボードを打ち始めました。今回は、旅をした後の10年後の私たちがその時の旅を振り返って、人生について考えた話も書いています。

4月の15日が締め切りだったのですが、2人でオンラインで語ったのが3月。前に書いた文章があると言え、リメイクをするわけですから、 面白い構成で書かなければいけません。それがその時にはまだできていなかったので、正直締め切りに間に合うかどうかわかりませんでした。もうヒヤヒヤものです。

 

書き終えて投稿してからは、 精魂尽きたかのようにぼーっとしてしまい、後は日々の生活を過ごしてきました。いつも通り毎朝、日本語教師としてオンラインレッスンをしたり、生きるために買い出しに行ったり、料理をしたり、ヘルパーさんとの関係性について悩んだり、オンラインで障害のある当事者たちと語ったりと、充実した日々を送りたいなぁと思いつつも、なんだか時間がゆっくりで、私だけ暇人みたいな感じでした。

 

それから6月になり、 なんとなく、応募したサイトにクリックして見てみると、

なんと一次審査が通ったと言う知らせが書いてありました。

はじめての出版社への提出だったのですが、 26作品が二次審査へ進むことになり、私もそのうちの1人になりました。 まさかとは思いましたが、やっぱり選ばれるのは嬉しいことです。

次に、二次審査の結果があります。

もうここで終わりじゃないかなぁと思いました。

ここまで来れて、初めてにしては、まぁまぁいいじゃないかと。

冷静を装っている割には、 毎日のようにこのサイトをチェックしてしまっていました。6月の中旬に次の結果が出るということで、ずっと待っていたのですが、結局6月の20日にやっと見ることができました。

 

まぁ、まさかの第二次審査通過です。

どういう審査基準なのかわかりませんが、それぞれの審査員の人が見てくださったということは、とっても大きなことだなぁとヘルパーさんと話していました。

 

そして、7月初旬になりました。

もちろん結果は出ていて、今回の結果は「 誰も該当なし」 という厳しい結果でした。

 

本来なら、大賞作品が1つだけ選ばれて、商業出版される予定でした。

しかし、商業出版は、かなりのお金がかかるし、儲からなければ意味がないので、それだけ人を惹きつけられることができるのかという点で、構成の仕方がそこまでのレベルではなかったのでしょう。

とっても残念ですが、もっともっと本当は面白く書けるはずだったということで、次に生かすしかありません。内心、ほっとしているところもあり、やっぱり自分の魂を込めて書いた文章は、 自分にとっては我が子のような存在で、それをずっと預けていたので、 そわそわ落ち着きませんでした。私の最初の本は、自費出版で出したので、最初から最後まで自分の手と耳と目と心で、作っていったので、大変ではありましたが、とても安心しながら自信を持ちながら、自分の文章と向き合っていたように思います。

 

商業出版をしてもらった方が、世に出やすいし、社会への影響力はとてもあると思います。一方で、社会全体またはその中に生きる人々が望むようなものを作ろうとした時、その内容や表現方法は、 たくさんの人が「ウケやすい」ように意図的に作らなければならず、そもそも自分が表現したかったようにできるとは限らないと思っています。

例えば、映画やドラマは、時々、原作の本から作られていますが、決して原作の本と同じ構成ではなく、見る人が飽きずに惹きつけられて見れるように作り直しています。

正しく、エンターテイメントと言えるでしょう。

戦略的にやるなら、きっと商業出版が良いのだと思いますが、今回の旅のエッセイについては、そういうものではないなと改めて思っています。 小説にするなら別だなぁとなんとなく思ってはいますが。

 

世の中の多くの人ではなくて、私の周りにごく身近な人に伝えていきたい。

 

そう思うと、今回の結果はこれでよかったのだと思っています。

何より、審査の過程の中で、読んでくださった職員の方々には大変感謝しています。

読んでくださった職員さんの中で、読んで良かったなぁと思ってもらえたら、何より嬉しいなと思います。

 

今回手がけた文章はまた書き直していこうと思っているのですが、自費出版はお金がかかってしまうため、本当に読みたい人がいるのかどうか、どの範囲まで渡そうか、読んでもらいたいかということを考えた上で、どのように出版するか、または印刷だけにして、個人的に誰かに渡すのか、決めたいと思っています。

 

 

書かなければなかったことになってしまうのが、

1番の悔いになる。

だから、書きたくないと思える位、辛い状況である時ほど、

書いていこう。

その時の自分が1番燃えているからだ。

どんなことも

今この瞬間の自分にしか書けないことがあるのだ。

のぼりぐちみちこ

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