いつも悩まされることがある。できれば、その悩みから解放されたい。毎日毎日、何度も考えることになる質問は「何を食べるか」だ。
とにかく何も考えたくないときは、インスタントで済ませてしまう。冷蔵庫に残り物があればいいけれど、それを今食べたいかって聞かれたら、食べる気分じゃないときも多い。カニカマやちくわや、魚肉ソーセージを見て、ラッキーとさえ思ってしまうのが現実だ。
ようやく、この前、魚が食べたい欲求が出てきた。ホッケとサバを買った。イオンで、魚介類をセットで買ったら500円だったから、このタイミングで食べたくなった自分に拍手を送った。外をカリカリに焼いて食べたら、中がふわふわ、外は皮も骨もカリカリで美味しすぎる。お酒が進んだ。
あー、今月はおさかな月間だなと思い、今度は魚を乗せたくなるお皿をリサイクルショップで買った。長方形の長細いお皿だ。買ったばかりのお皿をリビングテーブルに乗せて眺めると、次はどんな魚を買おうか、それともタラコを買おうかと妄想ばかりする。何かアイテムが増えると、そこに合わせて食べるものが浮かんでくるようだ。
お皿で食べたいものを考えるなんて、まー、幸せだこと。そして、次の日は、カニカマと魚肉ソーセージを魚の代わりに乗せたのであった。
