あいうえおエッセイ

ルンルンする、明日も

ルンルン♪と心が躍るときってどんなときだろう。大人になって、心が躍ることってあまりなくなってきたなぁと思う。子どものころ、どんなことに心をルンルンさせていただろう。考え始めたのだからこれがチャンス。後回しにしたら、また考えることすら無くなるから、今、この時間で考えてみる。

子どものころは、毎月、少女漫画を親に買ってもらっていた。いつも発売日が近づくのが楽しみで待ち遠しかった。発売日は心が少し焦った。早く買いに行かないと、売り切れてしまうのではないかと、親に早く買いに行くよう急かしたことさえある。新しい漫画を手にしたあと、開く瞬間が心がルンルンするときだ。

子どものころは、よくテレビを見ていた。毎週やっているアニメやお笑い番組は欠かさず見ていた。始まる前からテレビの前に座って、コマーシャルをじっと見ていた。「コマーシャルが早く終わればいいのに。邪魔だな。」と思うことは何度もあった。でも、その待っている時間が、一番ルンルンするときでもある。始まったら、あっという間に時間が過ぎてしまい、また次回を待たなければならない。その繰り返しである。

子どものころは、よくお菓子を食べていた。ポテトチップスが好きすぎて、親が少しずつお皿に装ってくれるのだけれど、何度か「おかわり」をしたら、一袋を平らげてしまう。学校から帰ってきたポテチほどおいしいものはない。

大人になって、心が躍るときはどんなときだろうか。大人になると、心が躍ることには、お金をかけることが多くなる気がする。だから、高校生や大学生になってくると、アルバイトをして、自分で好きなものを買いたくなる。自分だけのためでなく、人にもいろいろプレゼントしたくなる。ものだけでなく、形には表せられない経験や景色のために、お金を使うことも多くなってくる。

子どものころは、親がいろいろしてくれたり、小さなことでも嬉しかったりした。大人になったら、自分で自分をルンルンさせることを身につけていくことが大切だ。明日も、どんなことでルンルンしようかな。明日も、明後日も、ルンルンしよう。

 

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