あいうえおエッセイ ドリップコーヒーと胃袋 Michiko Noboriguchi 2022年1月14日 ドリップコーヒーの音が大好きだ。夜間で熱々のお湯をゆっくり注ぎ、コーヒーがふつふつ、ぷっくりと音を立てながら、ゆっくりコーヒーを落としていく音。 朝に緑茶のお茶漬けを食べたら、私の胃袋の音が聞こえた。ふつふつ、ぷっくりと通っていく音。のどから食道へ、そして体にしみながら胃袋で吸収していく。 胃袋がドリップコーヒーのように思えて笑えた。じわじわと温かさがしみていく。幸せだな…と心の中の声が漏れてしまった。 緑茶のいい香りとともに、今日もいい1日が始まりそうだ。