本・映画・作品の感動

エッセイは、心がざわついたときに。

エッセイっておもしろいな、と思ったのは、この村上春樹の連載エッセイのおかげです。村上春樹がエッセイを書いていること自体知らなかったので、そういった発見によって、さらにおもしろさが倍増しました。またタイトルだけで手に取ってしまった本です。私もエッセイというものを書いてみたいなと思いました。

最近、また頭の中が落ち着かない時期に入ってきました。なんだろう。このざわつきは。本を読もうとしても、たとえ好きなYouTubeを見ようとしても、目の前の情報が頭に入ってこない感覚です。

以前、そういう時期を長く過ごしていました。でも、そのことを思い出そうとしてもなぜか思い出すことができません。私は、10代から20代まで、自分は世の中の何を信じていけばいいのか?という答えを探していたような気がします。夢中になって、音楽や本で、答えを探そうとしていたような気がします。本読んでいるのと同時に、私は、何かを考えていたのかもしれません。本当は、自分の中に、自分の心にしっくりくる「何か」があることを知っていたのだと思います。

エッセイは、他人の日常を、その人の視点で描かれた本だと思います。人生の生き方の本や哲学書などと違って、日常がただただ描かれているので、車窓の景色のように、のんびりと何も考えずに読むことができるので、大好きです。だから、「あれ?頭に入ってこない」ということ自体に悩まなくていい。流し読みをしてもいいし、風景だけじっくりイメージしてもいいし、作者の独創性を感じ取ってもいいし、いろいろな時間の過ごし方ができるのがいいな〜と思っています。

さて、今の時期に、心がざわついて、外からの情報が入ってこないのはどういうことなのでしょうか。そんなことも、どうでも良くなってしまうのが、エッセイの魅力。

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