30歳をすぎてから、異常に時間が早く過ぎていく。早く過ぎていると「感じたい」のだが、もはやそれは感覚ではなくて、事実だ。20代の後半も、あっという間に時間が過ぎてしまうことに焦って、生き急いでいたような気がする。仕事も遊びも、お付き合いの飲み会も、Netflixで動画を見ることも、恋愛を急いで進めることも、短い時間の間にやろうとしていた。それはそれで後悔はしていないけれど、自分でもよくそこまでできたなと感心する。
この前、ヘルパーさんに浴室で体を洗ってもらいながら、「人って、1日8時間くらい睡眠をとっているんやね。」という話をしていた。「ほんなら、1日のうち3分の1は寝てるんやね。」という話になり、そこから3分の1の計算が始まった。
「後悔しないで生きていこう」とか、「人生は無限にあるわけではない」とか聞いても、わかっているけど現実味のないメッセージに聞こえて「はい、はい。わかってますけどね。」で終わってしまう。実際は無駄だと思うことをたくさんやっているし、無駄なんて何一つないんだから、いいじゃない!って思っている。それに、あと30年生きても、70歳くらいだし、まだ30年あるなら、いろいろできそうだと余裕を持ってしまうのが私。
でも、3分の1の計算は、おそろしい事実を私たちに突きつけた。

ま、このイラストの通りなのである。
もし、90歳くらい生きるとしたら、3分の1が睡眠時間だとしたら、30歳分は夢の中で生きていることになる、ということだ。
あれ?30代の私は、10年くらい夢の中にいたし、90歳の人生で計算したら、睡眠時間分しか生きていないことになる。
そう考えると、まだまだだな〜と現実すぎるほど考えさせられたのであった。